iPhone 5が発売されるやいなや、これまでの「Googleマップ」に変わり搭載された新地図機能が話題となった。しかし、それは出来の良し悪しというよりも、誤表示が多く、本来あるはずの施設名などが表示されていないというものだ。従来の地図と比較するまでもなく、知っているエリアを表示させればすぐに様子がおかしいことが確認できる。施設名や駅名などが、本来とは違うものになっていたり、駅のアイコンが線路もないところに表示されているという始末。
また、詳細な縮尺なら問題ないのだが、ちょっと縮尺を下げて広いエリアを表示すると、地図上から線路網が消えてしまう。日本の首都圏では線路網が地図を見る上での重要なランドマークとなっているため、現在どこを表示しているかがわからなくなってしまうのだ。正直この地図は実用にはほど遠いといわざるを得ない。
誤表示が表に出がちな新地図機能だが、実は音声ナビゲーション機能が追加されている。一説には音声ナビゲーション機能がグーグルとアップルの確執の原因にもなっていたようだが、音声ナビゲーション機能の搭載は素直に喜ばしい。
経路の表示だけでなく、地図を俯瞰に表示し、曲がる交差点などを示してくれる。もちろん画面表示は縦位置だけでなく横位置にも対応するので、通常のポータブルナビのような使い方もできるのがうれしいところ。問題の地図さえ完成度があがれば、ポータブルナビ市場をおびやかす存在になりそうだ。
iPhone 5では、シリーズ発売以来初めてドックコネクタが変更されている。これまでは裏表のある大型コネクタだったが、小型化され裏表のないコネクタに変更された。つまり、これまでのようにどちらが表でどちらが裏かを気にせずに挿せるようになったわけだ。細かい点だが、便利になったといえるだろう。
一方で、コネクタが小さすぎてやや剛性感に不安が残るという懸念もある。なお、新しいドックケーブルでは、USB端子側もやや小型化されていることが確認できた。
そのほか、iPhone 5では付属イヤフォンが新型の「Apple EarPods」に変更された。薄くはあるがプラスチックのケースに収められる。外観デザインは従来のデザインから、耳の奥に向って指向性がありそうなものに変更されている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
開発経験ゼロからのローコード開発で
医療ニーズに応えた病院向けシステムを構築
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス