ただし、個人的には従来はハウジングのフチにあったシリコン素材がなくなり、耳に入れる部分がなめらかなプラスチックのみとなったせいで、耳の中からするりと抜け落ちるようになってしまった。耳の穴のサイズは個人差があるので、サイズ調整のためのなんらかの工夫が欲しかったところだ。
音質に関しては従来型と比べて中域の音が抑えられ、全体のバランスがよくなったように感じる。従来のイヤフォンは音楽のジャンルにかかわらず、中域が強く前に出た感じだったが、それが改善された印象だ。もちろん、音質に関しては聞く人によって印象が異なるのであくまで参考程度にしてほしい。
カメラは、8MピクセルにF2.4のレンズとスペック的には4Sと同等だ。ただし、いくつか試写してみたところ、4Sに比べて色再現性が忠実になっているように思う。
写真はミニカーを撮影したものだが、5では赤が赤として忠実に再現されているが、4Sでは赤がエンジ色に近くなってしまっている。iPhoneのカメラは従来より画質の良さが評価されているが、5でもまたさらに進化したようだ。
今回試した結果では、もっとも期待していたLTEは、ソフトバンク版が思っていた以上につながった。対するau版はテザリングという武器があるにも関わらず、LTE自体が使えないことも多いという少々残念な結果だった。
しかし、両キャリアとも、LTEはiPhone 5が最初の端末であり、環境の整備が不十分なのは仕方がないともいえる。次世代インフラの主流がLTEになるのはもう確定しているわけで、今後の基地局や通信速度の整備はキャリアの評価につながってくる。時間とともに対応エリアは大幅に広がっていくだろう。
ネット上でも大きな話題となった地図ソフトの出来の悪さは、もはや笑ってしまうレベルだ。どうしてこうなってしまったのかは公式の発表がないので想像するしかないが、地図ソフトは日常的に使うものであり、早急なデータの改修が望まれる。ただし、従来は利用できなかったナビゲーション機能など待望の新機能も搭載されている。地図ソフトが使えないと思うなら、他社製の地図アプリを利用するという手もある。
今後は縦に伸びたiPhone 5向けのネイティブアプリも増えてくるだろう。早い通信速度と大型化されたディスプレイ、高速になったCPU性能を活かせるアプリの登場に期待したい。
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