Googleの会長であるEric Schmidt氏は米国時間10月10日の夜、ニューヨークの92nd Street Yで行われたインタビューにおいて、ホストを務めるAll Things DのWalt Mossberg氏とKara Swisher氏に対して「Appleは、地図サービスの大変さが分かったはずだ」と、笑いを浮かべることもなく静かに語った。また同氏は、Googleが5年以上前から地図アプリに取り組んできており、Appleに比べると一日の長があるとも述べた。
Schmidt氏は、Appleが地図アプリを開発するうえで必要となる企業を買収していた点に言及し、GoogleはAppleが独自の地図アプリを準備している事実を把握していたと述べた。Googleによる「iOS 6」向け地図アプリの提供について尋ねられたSchmidt氏は、どのような製品であってもリリース前に発表することはないと述べたうえで、Appleの承認が必要だと付け加えた。同氏は「Appleはこれまで、すべてのGoogle製品を承認してきたわけではない」と述べた。
とは言うものの、同氏は両社がコミュニケーションをとらなくなるわけではないと述べ、「AppleとGoogleの両社はいずれも重要な大企業だ。われわれは常に交渉しており、これによってしっかりとした成果が生み出される」と述べた。さらに同氏は、「世界にとてつもなく大きな影響をもたらすネットワークプラットフォーム」と呼ぶ、デジタルの世界を支配しようする競争に関わる企業について見解を述べた。
こういったネットワークプラットフォームには、GoogleやAppleの他にFacebook(コミュニケーション界の巨人)やAmazon(ショッピング界の巨人)が含まれている。Microsoftの名前はSchmidt氏の口から出てこなかったものの、「Windows 8」によってその評価が変化する可能性もある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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