Appleが2012年になって買収した、アプリケーションの検索と発見サービスの会社Chompの痕跡が世の中からかき消されてしまった。
AllThingsDは、Chompの「iOS」向けアプリはもはや機能しておらず、結果を表示する代わりにユーザーを「App Store」に送り込んでいると述べた。ウェブベース版の前の検索サイトであるChomp.comにアクセスしても、Appleのサイトにリダイレクトされるようになっている。
Appleは、買収してiOSデバイスの音声アシスタント機能として転用したSiriに対しても同じことをしたが、それを行ったのは機能を「iPhone 4S」に組み込んだ後であった。
Chompは2010年初めに、AppleのApp Storeを検索する代替検索ツールとしてスタートし、翌年にはGoogleの「Android」プラットフォームへと手を広げていった。同社の技術は、アプリの名前ではなく機能に基づいて結果を表示する。Appleは4月末にGoogleのAndroidプラットフォームの検索結果を提供するサービスを停止したが、サイトとiOSアプリは残されていた。
AppleはChompの買収後すぐに買収の事実を認めたが、同社の技術を使用する目的は発表していない。この検索ツールはAppleのApp Storeに組み込まれると予想されるが、App Storeは「iOS 6」の一部として改変されたばかりだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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