LG Displayは米国時間9月27日、有機発光ダイオード(OLED)に関連する7件の特許を侵害されたとして、サムスンを相手取って特許侵害訴訟を起こしたと発表した。
The Wall Street Journalの報道によれば、今回の訴訟では具体的に、サムスンがLG DisplayのOLEDパネルの設計、ドライバ回路、およびデバイスの設計に関する特許を侵害したと申し立てているという。LG Displayは、金額は不明だが損害賠償と、スマートフォンの「GALAXY S III」、タブレットの「GALAXY Tab 7.7」、「ファブレット」(phoneとtabletを組み合わせた造語)の「GALAXY Note」など、特許を侵害している5製品の恒久的差し止め命令を求めている。
OLEDディスプレイは、従来のLCDディスプレイより薄型で、軽くて明るいので、携帯電話やタブレットで強みがある。韓国に本社があるLG Displayとサムスンは、いずれもAMOLEDディスプレイのトップメーカーだ。
米CNETはLG Displayとサムスンにコメントを求めているが、本稿執筆時点では回答を得られていない。
The Wall Street Journalに掲載されたサムスンの声明には、今回の訴訟は「サムスンのOLED技術を盗用したことによる(LG Displayの)悪いイメージを払拭するために、避けられない選択であるようだ」と書かれている。
2012年に入って、Samsung Displayの現従業員および元従業員11人が、AMOLEDテレビに関する同社の情報を盗んでLG Displayに漏らした罪で逮捕された。7月には、Associated Press(AP)が、2010から2011年にかけてサムスンのOLED技術が盗まれた事件に、LG Displayの従業員6人が関与していたと報じた。
LG Displayは、この件に関する不正行為を否定してきたが、サムスンは9月に、技術窃盗疑惑をめぐってLG Displayに損害賠償を求める差し止め請求を行った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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