ブロガーたちへの助言:サムスン電子から、航空券代を負担するのでイベントに参加してほしいという申し出を受けたのであれば、帰路の航空券は自費で購入しておいた方がよいだろう。
The Next Webの報道によると、サムスンは少し前に、インドに在住しているモバイルテクノロジ関連のブロガー数人に対して、ベルリンで開催中の「IFA 2012」カンファレンスに参加するための航空券代を負担すると申し出たという。この申し出を受けたブロガーの1人であるニューデリー在住のClinton Jeff氏は、同カンファレンスにはレポーターとして参加するだけで、サムスンのための宣伝活動は一切行う気がないと同社に明言していたと述べている。そしてサムスンはこれに対して何の異議も唱えていなかったという。
しかしカンファレンスの日が近づくにつれてブロガーたちは、サムスンから衣服のサイズを通知するよう要求されるなど、うさんくさいものごとにいくつか出くわしたのだという。そしてブロガーたちの嫌な予感は、ベルリンに到着した時点で現実のものとなった。彼らはサムスンのシャツを渡され、ユニフォームのフィッティングに行くよう指示され、カンファレンスの間中ずっとサムスンのブースに詰めて「サムスン製品を報道陣に対してデモしてみせる」よう言い渡されたのである。
Jeff氏が異議を唱えたところ、Samsung Indiaの広報担当者は電話を通じて、「今回の企画に参加し、ユニフォームを着用するか、帰路の航空券を自費で購入し、この通話が終了した時点以降のホテル料金を自ら負担するかのいずれかしかない」と言われたという。
その後、サムスンは態度を、少なくとも部分的に軟化させた。この電話の数分後、先ほどと同じ広報担当者がJeff氏に対して、予定よりも5日早い帰国になるものの、帰路の航空券代をサムスンが負担すると伝えてきたのである。しかしその日程では、カンファレンスを最後まで取材することができない。しかも航空券代を出してもらうには、サムスンのシャツを着用して1つのイベントに参加し、この件についてブログには何も書かないという条件を受け入れる必要があった。
現地時間9月3日のJeff氏のツイートを読めば分かるように、同氏は何とかこの状況を切り抜けた。
心配してくれた皆さん、私は大丈夫です、ありがとう!@nokiaがぎりぎりのところで私を助けてくれたおかげで、ホテルの部屋も確保できたし、帰路の航空券もある。
しかし、もしもあなたがサムスンからの申し出を受け入れてしまうような、金銭的に余裕のないブロガーなのであれば、用心したほうがよいだろう。
筆者はサムスンのグローバル広報チームにコメントを求めたものの、現時点では回答を得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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