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マイクロソフトとインテルの蜜月は終わったのか--Wintel同盟の今後を考える - (page 2)

Shara Tibken (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2012年10月01日 07時45分
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 モバイルへの移行は、Wintel同盟の試金石となっている。IntelとMicrosoftはそれぞれの戦略を展開するにあたり、お互いではなくそれ以外の企業に賭けてきた。Microsoftの場合は、IntelやAMDではない企業が提供する省電力チップ上でWindowsを動作させ、Qualcommのようなモバイル分野の大手企業と協力している。

 Intelの場合、Googleの「Android」OSに関わったり、独自のソフトウェアを開発したりすることがそれに当てはまる。

Windows 8とARMチップで装備を固めるMicrosoft

 MicrosoftとIntelの間の亀裂は、MicrosoftのCEOであるSteve Ballmer氏が2011年1月のConsumer Electronics Show(CES)で行った基調講演に端を発していると思われる。Ballmer氏はそのとき、Windowsの最新バージョン(2012年10月発売予定)が最初に対応するのはARM Holdingsのアーキテクチャをベースとするプロセッサであることを明かした。

 そのようなチップ(QualcommやNVIDIA、Texas Instrumentsといった企業が製造している)は通常、PCに搭載されるIntelやAMDのx86プロセッサよりも電力効率に優れている。ARMベースのチップが「iPhone」や「iPad」を含むほぼすべてのモバイルデバイスに搭載されているのはそのためだ。

 Windows Phoneベースの端末は現在Qualcommのチップを搭載しており、MicrosoftのSurfaceタブレットの1機種はNVIDIAのプロセッサを採用している。Surfaceのもう1つの機種はIntelのチップを使用しているが、同機種には冷却用ファンの搭載が必要である。このデバイスで使われているプロセッサはIntelのノートPC向けチップの1つで、スマートフォンおよびタブレット向けの「Atom」プロセッサではない。

 MicrosoftがARMチップの使用に傾倒していることは、Intelにいくつかの悩みの種をもたらした。Intelのソフトウェア事業部門のトップを務めるRenee James氏は2011年5月、投資家向け会議の出席者に対し、Windows RTではWindowsの過去のバージョン向けに作られたプログラムが動作しない、と話した。MicrosoftはJames氏のコメントに反論し、同氏の発言は「事実として誤っており、不幸にも誤解を招くものだ」とさまざまなメディアに語った。Microsoftは何が誤りであるのかを明確に述べることはなく、同社はそれ以降、レガシーアプリケーションはWindows RTで動作しないと話している。

 Intelは、電力効率に関してARMチップとの差をほぼ解消したと考えている。Intelによると、同社は現在、エネルギー効率を念頭に置いてプロセッサを設計しているという。また同社は、それらのチップが多様なスマートフォン、タブレット、および薄型/軽量ノートPCに搭載されることになると考えている。MotorolaやLenovo、またそのほかの数社が、Intelチップを搭載する携帯電話を既に発表しているか、今後発表する予定であり、後に続く企業が出てくる可能性も高い。

 2011年のCESはWintelの関係にとって最悪の時だったが、Microsoftはそれ以来、プレゼンテーション中に長年のシリコンパートナーであるIntelについて話すことが減り、自社について話すことが多くなっている傾向にある。ComputexやMobile World Congressといった近年のほかのトレードショー、とりわけ2011年のトレードショーにおいては、MicrosoftはIntelについてほとんど言及しなかった。

 Google傘下のMotorolaは2012年9月、Intelチップを搭載する「RAZR i」を発表した。
Google傘下のMotorolaは2012年9月、Intelチップを搭載する「RAZR i」を発表した。
提供:CNET UK

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