何年も前からうわさされていたことだが、Intelがようやくスマートフォン事業に進出しようとしている。
Motorola Mobilityは、Intelのプロセッサを搭載するスマートフォン(「RAZR i」)を発表した最新の企業である。RAZR iは基本的に先頃発表されたVerizon Wireless版「DROID RAZR M」と同じだが、プロセッサだけが異なる。RAZR iは欧州と中南米で発売される予定だ。
RAZR iは、今では複数登場しているIntelの「Atom」プロセッサ搭載スマートフォンの1つである。これは、Intelがモバイル分野において、(たとえそれが小さなものであれ)足がかりを確立しようとしていることを示すさらなる証拠である。Intelは、同社のチップはスマートフォンに搭載するにはあまりにも電力消費量が多く非効率的である、との批判を軽くあしらい、MotorolaやOrange、Lenovo、ZTEといった大手企業と提携関係を結んできた。
消費者は可処分所得の使い道をノートPCやデスクトップからスマートフォンやタブレットに移行させており、Intelの中核的なPC事業は迫り来る減速に直面している。そうした中で、同社はモバイル界における存在感の拡大に大急ぎで取り組んでいる。一方、MotorolaはQualcommのような大手企業以外のサプライヤーという選択肢を求めている。
RAZR Mと同様、RAZR iも本体のほぼ両端まで広がるMotorolaのディスプレイを採用しており、かなりコンパクトなデザインに4.3インチの画面を詰め込んでいる。両モデルが大きく異なるのは、内部のハードウェアだ。RAZR iはシングルコア、2GHzのAtom Z2480「Medfield」チップを搭載している。Motorolaの携帯電話でこの速度を実現したのは、RAZR iが初めてだ。同プロセッサのおかげで、RAZR iのカメラは1秒以内に10枚の写真を撮影することができる。また、カメラ専用のボタンも搭載されている。これらは、Qualcommの「Snapdragon」を搭載するRAZR Mには備わっていない機能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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