日々の仕事やプライベートで発生するたくさんの「やらなければいけないこと」や「いつかはやりたいこと」は、書き留めておかないとすぐに忘れてしまうものだ。また、仕事に取り掛かろうとするたびに、何をする予定だったのかを一から考えていたら、仕事はスムーズに進まない。
時間のある時や思いついた時に、タスクを書き留めておき、時間になったら(あるいはその場所に到着したら)、余計なことは考えずに、淡々とこなしていくことで、タスクは楽に片付けられるようになるはずだ。タスク管理を支援するためのアプリは、それこそ星の数ほどリリースされているが、中でも機能が充実した5つのアプリを比較したい。
期日やコンテキスト、フォルダ、場所、優先度など、さまざまな基準でタスクを見ることができるのが「Toodledo」(250円)だ。
基本的な機能は無料で利用できるが、タスクの下にタスクを作れるサブタスク機能や、Googleカレンダー連携などの高度な機能については、有料となる。iPhoneアプリ版でも、1つのタスクに対して細かい設定ができるほか、長文が入力できるノート機能や、タイマー機能も利用できる。公式アプリ以外にも、Toodledoに対応しているタスク管理アプリは多い。
タスク管理にかけるお金はなるべく抑えたいが、できるだけ多角的にタスクを見たい人にお勧めだ。筆者の場合、IFTTTというウェブサービス同士を連携できるサービスと、メールでもToodledoにタスクを登録できる機能を利用して、GmailでスターをつけたタスクをToodledoに送っている。
「OmniFocus for iPhone」(1700円)は、GTDの考え方を基に作られたタスク管理アプリだ。タスクに付加できる情報は、Toodledoとかなり似ている。デスクトップ版はMacのみだが、自分の好みの表示方法を作成し、「パースペクティブ」として保存した状態をアプリでも見ることができる(アプリ単体ではパースペクティブを作成できない)。
iPhone/iPadアプリとMac版の間は、無料の同期サービスで同期できる。iPhone/iPadアプリには「予測」ビューがあり、一週間の各曜日に予定されているタスク数、タスクの期限と開始されるタスク、カレンダーの予定を1つの画面で見渡すことができる。
機能に加えてデザインも重視するなら、ToodledoよりもOmniFocusだろう。ただし、iPhoneアプリ単体では、OmniFocusの機能をフルで使えないため、Mac版も購入した方が良い。複数のプロジェクト単位で多くのタスクを抱えていて、見通しが立ちにくいような場合に導入することをお勧めする。
「Awesome Note HD」(450円)は、iPhone/iPadアプリ単体で利用可能なノートアプリであり、タスク管理アプリでもある。Bluetoothを介してAwesome Note間でノートを転送できるほか、Google DocsまたはEvernoteとノートを同期することもできる。iOS標準カレンダーの内容をAwesome Noteのカレンダーに表示し、予定を見ながらのタスク作成が可能だ。
タスクには、期限やアラームを付けられるほか、「進行中」「次」「完了」といったステータスの変更をドラッグ&ドロップで直感的に行えるUIが備わっている。さらに、ノートをタスクに変更することもできるので、情報収集、アイデア出し、執筆、タスク管理までをAwesome Note1本で完了させることができる。
複雑なタスク管理は不要だが、ノート、カレンダー、タスクは一元管理したい場合にぴったりだ。ToodledoとOmniFocusがタスクそのものにフォーカスしているのに対して、Awesome Noteはノートが主体。ノートには、写真や地図、描画などを入れられるので、期限の決まっている執筆、旅行や出張中の記録など、ノートを使うタスクの管理に向いている。
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