OfficeTimeは、タスクの作業時間および経費を記録できるアプリだ。大きな時間表示と開始/停止ボタンが使いやすい。毎日使うアプリとして、デザインは重要な要素であるが、OfficeTimeの直感的で見やすいデザインは、その要素を満たしているといえる。また、一度アプリを購入すれば、時間記録から記録の書き出しまでできるフル機能を利用でき、時間記録アプリにありがちな月額課金などが不要なのもうれしい。
時間記録は、プロジェクト単位またはカテゴリ単位で管理できる。カテゴリ単位で時間を記録できるとメリットが多い。たとえば、「新製品発表会」というプロジェクトで、「ミーティング」「企画書作成」「資料作成」「移動」などのカテゴリ別にどのくらい時間がかかったかを記録しておけば、「ミーティングの時間が長すぎるから、次回は事前に資料を配付するなどして時間を短縮し、もっとクリエイティブに使う時間を増やそう」などと改善するべき点を見極めやすくなる。
「New Session」をタップして「Start」をタップすれば、すぐにタイマーが作動する。プロジェクトやカテゴリの名前は、前回の入力が踏襲されるが、いつでも変更可能だ。いったんタイマーを停止しても、Resumeをタップすれば、継続して時間が記録される。時間の記録を日付別に行う場合は、毎日新しいセッションを始める必要があるが、前述のとおり、前回選択したプロジェクトとカテゴリがすでに入力されているので、面倒ではない。また、プロジェクトとカテゴリをあらかじめ作成していなくても、タイマー内で簡単に作成できる点は、操作がスムーズでありがたい。
また、設定画面から、複数の測定を同時にできるように設定を変更できるので、用途に合わせて選択するといいだろう。たとえば、メールを書きながら社内チャットで問い合わせに答えた、などと詳細に記録したい場合は便利だ。さらに、経費を記録する機能もあるので、プロジェクトごとにかかった時間と経費を含めた請求書を発行するような場合に重宝する。「Notes」欄に経費の内訳を書いておいたり、作業の詳細を入力しておくと、後から分析に役立つ。
Mac、PC、iPad版もそれぞれ販売されており、Wi-Fiを利用して同期できる。しかし、必ずしもデスクトップ版が必要というわけではない。iPhone版単体でも、必要十分な機能が備わっているからだ。記録したデータは、エクスポート機能を使用して、CSV形式で書き出せるため、記録はiPhoneでしておいて、分析はExcelなどの表計算ソフトで行うのもよいだろう。OfficeTimeを利用してムダな時間を減らし、生産性の高い時間の使い方を目指したい。
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