書籍販売のBarnes & Nobleは、2013会計年度第1四半期決算で損失を減らしたが、電子書籍端末「NOOK」事業でいくつかの困難に陥った。
Barnes & Nobleが報告した損失は、前年同期の5660万ドル(1株あたり99セント)に対し、4090万ドル(1株あたり78セント)だった。売り上げは前年同期の14億2000万ドルからわずかに増加し、14億5000万ドルとなった。
Thomson Reutersによると、アナリストらは平均で売り上げを14億8000万ドル、1株あたりの損失を98セントと予想していたという。
Barnes & Noble のNOOK部門(電子書籍端末と電子書籍を含む)の売り上げは、わずか100万ドル増の1億9200万ドルとなった。同部門のデジタルコンテンツ売上高は前年同期比で46%増加した。電子書籍端末本体の売り上げは、平均販売価格の引き下げと、新しいNOOK端末「NOOK Simple Touch with GlowLight」の生産に関する問題の結果として減少した。同社は、この新端末の需要に対する供給不足がまだ解消されていないと述べた。
NOOK事業は、Barnes & Nobleのデジタル世界における足掛かりを示すものだ。従来の実店舗事業が減退しても、同社にはその事業を電子書籍端末で埋め合わせる機会がある。ただし、Barnes & Nobleの電子書籍端末とタブレット端末は、Amazon.comの「Kindle Fire」、Googleの「Nexus 7」、および今後Appleが提供するとうわさされている「iPad mini」との激化する競争に向き合う状況にある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス