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Macユーザーを魅了する「Mountain Lion」の新たな価値 - (page 2)

Seb Janacek (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎2012年08月27日 07時45分
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 Dropboxは文書の管理に伝統的なフォルダをベースにしたファイルシステムを使用しており、これに感心したSteve Jobs氏がAppleの幹部に同社の買収を説得しようとしたほどだ。

 伝統的な計算機科学の知恵は構造化されたデータの重要性を説いているが、非常に効果的なシステム検索ツールやウェブブラウザ市場におけるGoogleの支配が、新しいパラダイムを教えてくれている。そしてAppleのような会社は、伝統的な計算機科学の知恵を重視しない。

 Appleの生産性スイートであるiWorkとiCloudには、フォルダがない。すべてのファイルは1つの空間に存在している。Appleの純正アプリはこのアプローチと同時に従来のフォルダシステムも提供しており、この共存が驚くほどうまくいっている。

 わたしが「OS X 10.4 Tiger」で使っていたファイルストレージシステムは、あらゆるものをどこにでも置き、後からそれを検索するというものだった。確かにこの「システム」という言葉の使い方は少々進歩的すぎるが、Tigerのシステム全体を検索するツールである「Spotlight」が高速で効果的だったため、問題はなかった。Tigerが2005年に登場する前も、わたしは「Quicksilver」と呼ばれるSpotlightに似た見事なほど役に立つアプリケーションを使っており、やはり同じことを実現していた。

 Appleのアプリケーションやデバイスのエコシステム内では、これは完璧にうまくいく。やがて、このストレージシステムのAPIが他の開発会社やソフトウェアにもオープンにされ、新たなパラダイムが発展する助けとなるだろう。

 これは検索指向かフォルダ指向かという問題だ。技術に興味のない人たちが主流であるAppleの世界では、検索指向の、フォルダのない世界が選ばれた。ファイルシステム?フォルダの入れ子?そんなものは2000年代のものだ。

ファイルの命名法問題

 革命には問題が付きものだ。新しいプラットフォームに取り組むにあたり、Appleは文書を保存し、扱う際の新たな命名法を再発明する必要があると判断したが、これはとても明快とは言えない。

 以前は「保存」や「名前を付けて保存」があったところに、今では「複製」「名称変更」「移動」「バージョンを戻す」といった新しいコマンドがある。これに慣れるには若干時間がかかる。もし本当に「名前を付けて保存」に戻りたいのであれば、少し骨を折るだけでそうすることもできる。

 Mountain Lionの使われ方によって意見は分かれるが、わたしにとっては、これはここしばらくで(少なくともTiger以降)最高のOS Xのアップデートだ。

 この意見は、Moutain LionがわたしのMacの性能を取り戻してくれたことにもよる。OSによる性能向上は、「OS X 10.6 Snow Leopard」がもたらしてくれたものと同様、新機能よりもはるかに価値がある。

 Mountain Lionの最大の美点は、古いファイルシステムと新しいファイルシステムの一体化だ。これによって、わたしのすべてのデバイス間で、相互のやりとりやファイルの共有を行うことが可能になり、仕事でも遊びでも驚くほど役に立っている。iCloudの豊かな未来は、今輝き始めていると言っていいだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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