米証券取引委員会(SEC)は、架空ベンダーへの支払いに使われていた裏金をOracleのインド子会社が作っていたことを阻止できなかったとして、同社を米連邦海外腐敗行為防止法(FCPA)に基づき提訴した。
SECの文書によると、Oracleは200万ドルの罰金を支払うことで和解したという。同社はこのところ、SECに対する今回の罰金支払い以外でも、訴訟で苦渋を味わっている。例を挙げると、Hewlett-Packard(HP)は最近、Intelの「Itanium」に対するサポートを打ち切ったOracleを提訴し、勝利を手にしている。このItanium訴訟はOracleにとって頭痛の種であり、HPが多額の損害賠償金を手にする可能性を考えると、Oracleは控訴することになるだろう。また、Javaの知的所有権をめぐるGoogleとの訴訟も注目に値し、Oracleが勝訴していればSun Microsystemsの買収によるうま味を享受できていたはずだ。さらに、TomorrowNowをめぐるSAPとの訴訟では、Oracleに支払われるはずの損害賠償額が大幅に削減されることになった。
SECによると、Oracleのインド部門従業員は、インド政府との取引で工作を行い、220万ドルを代理店にプールすることを許していたという。そしてインド部門の従業員らは代理店に対して、Oracleに何らの製品やサービスも提供していない地元のベンダーへの支払いをその資金からさせていた。こういった支払いは、偽の請求書を発行することで隠蔽されていた。
こういった不正行為は2005年から2007年にかけて行われていた。Oracle Indiaはこれらの代理店を通じてエンタープライズ向けのソフトウェアやサービスを政府に販売した後、帳簿外の資金をプールしていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
Copilot + PCならではのAI機能にくわえ
HP独自のAI機能がPCに変革をもたらす
働くあなたの心身コンディションを見守る
最新スマートウオッチが整える日常へ