Appleが次に打ち出す大きな機能は二次元の指紋スキャナかもしれない。
米国時間8月15日に米証券取引委員会(SEC)に提出された書類によると、Appleは7月にセキュリティ技術プロバイダーのAuthenTecから、二次元の指紋認証センサを商用化してApple製品に内蔵するかApple製品と併用する技術のライセンスを取得したという。AppleはすでにAuthenTecを3億5600万ドルで買収することに合意した と発表しているが、買収成立には株主の承認を得る必要がある。
このニュースはThe Next Webが最初に報じた。
Appleはこれまで、他社を買収することによって各社独自の技術を手に入れてきた。たとえば「Siri」も買収したものであり、社内で開発したものではない。
米CNETはAppleに対し、AuthenTecに関する計画についてさらに詳しい情報を求めているが、本稿掲載時点で回答は得られていない。
Appleは急いでいるようだ。同社は、AuthenTecがエンジニアリングを担当する共同開発契約も締結した。
SECへの提出書類は、AuthenTecの株主に宛てて買収を承認するよう求めた委任状となっており、いくつかの興味深い詳細が明らかになっている。AppleとAuthenTecの代表者は2月に初めて会ってライセンス契約について話し合ったが、Appleは条件に難色を示した。
ライセンス条件をめぐる話し合いが行き詰まった後、Appleは5月に交渉の場に戻ってAuthenTecを完全に買収することを提案し、商用利用の契約には関心がないと明言していた。この時点で、同社の技術に強い関心を寄せていた企業はAppleだけだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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