組織に潜む厄介なリーダー - (page 6)

エグゼクティブブックサマリー2012年08月22日 10時00分

避けるべきリーダーとは?

  • 統合失調症性パーソナリティ障害
  •  この障害を持った人には、感情を表さない、冷淡、孤立した行動を取る、自分のことしか考えない、他人とかかわろうとしない、無神経、他人に無関心などの特徴があります。このタイプのリーダーは部下を無視し、チームを必要としません。彼らと話をする際は、常に論理的に話し、決して感情的になってはいけません。

  • 統合失調症型パーソナリティ障害
  •  このような軽度の統合失調症を患った人は、学問の世界で優秀な成績を出すことができます。しかし、通常、このタイプの人は、奇抜過ぎて会社で出世することができません。なお、統合失調症型パーソナリティ障害とは、統合失調症の病理研究や臨床活動の中から発見された性格上の問題。対人関係や社会活動に強い不安や恐怖を抱き、奇妙な信念や風変わりな空想を持ちやすい人格構造の偏り。統合失調症の病前性格という見方をされることもある

  • 受動攻撃性パーソナリティ障害
  •  この性格を持つ人が、組織のトップに立つことはほとんどありません。しかし、部長になることはよくあります。なお、受動攻撃性パーソナリティ障害とは、著しくその人の人格が偏り、社会生活に何らかの破綻をきたす人格障害の1つ。強情さや非能率性、引き延ばし、不機嫌になる、愚痴が多い、争いを仕掛けるなどが特徴に挙げられる。別名、拒絶性人格障害。

  • 強迫性パーソナリティ障害
  •  この障害を持つリーダーは完ぺき主義者であり、部下にも完璧を求めます。この障害を持つ人は多いため、通常、部下は簡単に気が付きます。また、度が過ぎるほど細かな事に気を使うため、彼らの上司は彼らを高く評価することがあります。このタイプのリーダーの部下は、リーダーに常に情報をきちんと伝えなければなりません。なぜなら、このタイプのリーダーは驚いた時の反応が恐ろしいからです。

  • 境界性パーソナリティ障害
  •  この障害は、神経症と精神病の思考や行動の間の境界領域に位置付けられている障害です。この障害を持つ人は、衝動的に行動し、対人関係を上手く管理することができません。彼らの不安定な心理状態に反応してはいけません。

  • 回避性パーソナリティ障害
  •  この障害を持つリーダーは多くの場合、社会的活動を行わず、過度に神経質です。できるだけ頻繁に彼らに自信を与えて下さい。

  • 依存性人格障害
  •  この障害を持つリーダーは、他人を喜ばせないといけないと思います。これは、CEOの多くに見られる性格特性です。このタイプの人は分析麻ひに陥ることがあります。彼らが誰に対しても同じ意見を述べていると思ってはいけません。

  • 自己破滅的な性格
  •  自己犠牲を厭わないタイプのリーダーは、部下に無視されたと感じると、その部下に対して腹を立てることがあります。このタイプのリーダーがよい仕事をした場合は、何を於いてもそれに感謝するようにして下さい。

  • 加虐性人格障害
  •  このタイプのリーダーは非常に厳しく、他の従業員が苦しんでいる様子を見たいと思う性質を持っています。このタイプの人と競い合ってはいけません。彼らの加虐性のボタンを押してはいけません。

     精神に病理的症状を患ったリーダーの特性と対応策について書かれています。精神的疾患は今や現代病の1つでもあり、そのすべてが一概に被害の対象となるとは限りません。大切なことは対象となるリーダーが、自覚意識を持ち症状改善に向けて治療に取り組むことではないでしょうか。本人の姿勢とこのような対応策を併用することで加害となるスイッチを押す頻度が自ずと減り回避できるようになるものではないかと考えられます。

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