組織に潜む厄介なリーダー - (page 5)

認知障害のあるリーダー

　企業のリーダーは計画や戦略を立てることに長けていなければなりません。スプレッドシートを読み、新しい技術を素早く理解する能力がなければなりません。また、ビジネス状況を評価し、最適な戦略はどれか賢い判断を下せなければなりません。さらに、適応力と柔軟性のある考え方を持ち、自分の会社や業界、競合社について理解できなければなりません。

　しかし、残念なことに、中には賢くないリーダーも存在します。愚かな行動を取れば、どの分野にいるリーダーも大きな問題を抱えることになります。これが最も顕著なのが、ビジネスの世界です。頭の悪いCEOは成功できません。頭の悪いCEOは毎日の責務によって圧倒され、CEOが圧倒されると、その会社はダメージを被ります。

　新しい概念を素早く取り入れられない、あるいは、全体図を見ることの出来ない候補者には気をつけましょう。そういった候補者は、物事を単純に考えます。また、学びが遅く、複雑な問題について効果的に話し合うことが出来ません。

　ビジネスの世界では、個人の成功を予測できる一番の要素は、知能です。上級管理者は頭脳明せきである必要があります。しかし、試験をせずに知能を計ることは難しいことです。人事担当者は、CEOやその他の上級幹部の候補者に知能試験（IQテスト）を受けさせて下さい。

　知能試験の結果は信頼できるものですし、正確です。しかし、残念なことに、ほとんどの企業が幹部候補者に知能試験を受けさせていません。

　理解力に富む人材は、企業へ貢献する力があります。理由は知識を行動に移し、その結果から得る多くのケーススタディをデータ化できることにあります。このような学習能力の高さから、精度の高い判断力がミスを減らし予測力を向上させるのです。まさに「1を聞いて10を知る」という感じでしょうか。組織のレベルアップには人事移動や雇用の際、知能試験を行うことが至極重要であることが分かります。

　これまでに紹介した他にも、悪いリーダー、残念なリーダー、そして精神障害を持ったリーダーが数多く存在します。次のような性格特性を持ったリーダーは避けた方がよいでしょう。