組織に潜む厄介なリーダー - (page 3)

エグゼクティブブックサマリー2012年08月22日 10時00分

 役に立たないリーダーが組織に存在していることで部下はとても歯がゆい思いをします。大きくは自己中心的である、部下には否定的な態度で迫るというようなことが言えます。何れにせよこのような自己欺まんに満ちたリーダーと関わる術は、絶対に交渉をしないことにあります。あなたがリーダーであるならば、自身を省みて該当する要項があれば即座に自らを律してください。

 また部下の方々は、上級管理者に事態の報告をしてみることが問題解決への糸口になると思います。

有毒なリーダー

 精神的に不安定なリーダーが脱線するのは、多くの場合、3つの要素から成る「有毒なトライアングル」にとらわれているからです。その3つの要素とは、個人的な失敗、部下の性質、そして環境です。支配的な部下、依存症の部下、感情の起伏の激しい部下、自己破滅的な部下など、「有毒な部下」を持ち、組織の機能不全を引き起こす恐れのある「有毒な環境」の中で仕事をすると、リーダーは悪い方向へ向かってしまいます。

 有毒なリーダーは、いくつか共通する特性を持っています。彼らは、カリスマ性があり、ナルシストで権力を欲しています。不愉快な出来事を体験したことがあり、そのせいでねじまがった性格を持っています。また、力ずくで欲しいものを手に入れようとします。さらに注目すべきことに、彼らは物事に毛嫌いをします。この嫌悪感は自己嫌悪である場合があり、周りの人物に向けられることがあります。

 「性格の暗黒の三要素」とされる行動障害が3種類あります。これはリーダーが脱線した時に最も現れます。「暗黒の三要素」とは、「精神病質」と「ナルシシズム」の2つの人格障害と、「策略的性格」で、トライアングルを形成しています。あらかじめ警告しておきますが、この暗黒の三要素を持つリーダーには気を付けて下さい。

 ここでは有害なリーダーの種類、「有害なトライアングル」について細かく解説しています。次ではリーダーが脱線した時に姿を現す行動障害「性格の暗黒三要素」について、つぶさに迫っていきましょう。

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