UPDATE 今後発売予定の「Microsoft Office 2013」および「Microsoft SharePoint 2013」では、アドインが過去のものとなり、代わりにアプリが主流となる。
これらの新アプリを構築し、さらには有料アプリの売り上げの80%を手にしたいと考える開発者(残りの20%はMicrosoft が徴収する)は、これまでと考え方を変える必要がある。次期OfficeおよびSharePoint向けアプリストア「Office Store」で自作アプリを提供したい場合、Visual Basic for Applications(VBA)やVisual Studio Tools for Office(VSTO)、あるいはマクロなどを使うこともなくなる。VBA、VSTO、マクロをはじめとする従来のOffice向け開発概念や開発手法は次期バージョンのOfficeおよびSharePointでも引き続き動作するが、MicrosoftのOffice Solutions Frameworkチームでグループプログラムマネージャーを務めるBrian Jones氏によると、Office開発者にとって未来の道はウェブを経由することだという。
OfficeおよびSharePoint向けアプリの場合、「ウェブを経由する」とは、非常に単純に、アプリがOAuthやRESTなどのウェブプロトコルをサポートするということだ。これらの新しいアプリには、アプリがホスティングされている場所を参照するポインタさえ「組み込んで」おけばいい。アプリは必ず「Windows Azure」にホスティングしなければならないわけではないが、もちろんAzureも対応している。または、ベンダー独自のサーバや、AmazonやCloudStackを始めとするパブリックあるいはプライベートクラウドサイト上にホスティングすることも可能になるはずだ。
このポインタとウェブを用いた構造を採用した結果、ユーザーがOfficeにサインインすると、アプリはこのユーザーをフォローできる。ユーザーがダウンロードするアプリは、それに関連付けられた文書と「連携する」。この新しいモデルでは、プラグインを使った手法と比べて、新世代のアプリの展開、更新、管理に関する能力も強化されるという。
一方のSharePointでも、Officeと事情は同様だ。MicrosoftでSharePoint製品管理担当ディレクターを務めるRichard Riley氏も「今やすべてがアプリ扱いされる」と、この状況を一言で説明している。アプリとみなされるのはサードパーティーのコンテンツだけではない。SharePointのタスクもアプリになるし、カレンダーもアプリになる。これらのアプリはすべて、SharePoint 2013内に直接組み込まれたSharePoint向けアプリストアを通じて入手可能で、MicrosoftのOffice.comサイト上に開設されている新しいOffice Storeと同じバックエンドを利用する。
OfficeおよびSharePoint向け新アプリの構築に興味のある開発者は、Apps for Office and SharePoint Blogでさらなる詳細情報を確認できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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