Microsoftは米国時間7月16日、「Microsoft Office 2013」に関する計画を発表した。米CNETは、この新しいOfficeをじっくりと操作してみる機会を得た。読者の皆さんはさまざまな疑問を抱いていることだろう。この記事では、そうした疑問に答えていく。
--新しいOfficeは何と呼ばれるのか。
良い質問だ。「The New Microsoft Office(新しいMicrosoft Office)」というのが半ば正式名称のようになっているが(「新しいiPad」と同じようなものだ)、われわれは現在のところ、理解しやすくするために、新しいOfficeをOffice 2013とも呼んでいる。ただし、Microsoft Officeの最新バージョンを提供する「Office 365」というサブスクリプションサービスも存在することに留意してほしい。Office 365は、前払いではなく、サブスクリプションを通してOfficeを入手する手段である。
--バージョンは何種類あるのか。
Office 2013は、ホームユーザーとビジネスユーザー向けにさまざまなバージョンが用意される予定だが、完全な価格体系およびパッケージはまだ公表されていない。その一方で、Office 365のサブスクリプションベースのクラウドサービスには複数のプランが用意されている。「Home Premium」(20Gバイトの「SkyDrive」ストレージと1カ月当たり60分のSkype海外通話が含まれる)と「Small Business Premium」(共有カレンダーとビジネスクラスのメール、HD品質のビデオ会議)、「ProPlus」(法人向け)だ。Office 2013を購入した場合はメンテナンスアップデートしか受け取ることができないが、Office 365のサブスクリプションに登録している間は、今後登場するメジャーアップデートも利用することができる。これを聞いて混乱する人もいるだろう。確かに分かりにくい。
さらに、ARMベースのタブレットを対象とするMicrosoft RT版のOfficeも存在する。このバージョンは、「Surface」を含むRTデバイスに無料で搭載される。16日のイベントによると、「Office Home and Student 2013 RT」には「Word」と「Excel」「PowerPoint」、および「OneNote」が含まれるという。
--Office 2013は何台のデバイスをサポートするのか。
ユーザーは購入したOffice 2013を最大5台のPCにインストールできる。その後、バージョンのアクティベーションを解除して、ほかのデバイスにインストールすることも可能だ。SkyDriveを通して共有されるクラウドベースの文書を利用するには、無料の「Windows Live Microsoft」アカウントが必要である。
--いつ発売されるのか。
それはまだ発表されていないが、「Windows 8」の発売に間に合うようにOfficeの新バージョンも発売されると考えるのが理にかなっているだろう。
--価格はいくらになるのか。
それもまだ発表されていない。
--旧バージョンからどれだけ変わっているのか。
米CNETのJason Parker記者による新しいOfficeを使った第一印象の記事と動画で、この点が詳しく説明されているが、Officeのビジュアルスタイルは簡素化されているようだ。その目的はWindows 8タブレット向けにタッチやスタイラスとの親和性を高めることだ。新しいソーシャル機能とSkype統合は、好意的な見方をすれば、コラボレーションに関するいくつかの新しい趣向を追加しているように見えるが、悪く言えば、ほかのサービスやソフトウェアを通してPCでは既に利用できる機能を模倣していると言えるかもしれない。OneNoteと「Lync」は、連携可能なメモ記録機能と動画を利用したコミュニケーション機能をOfficeスイートに提供する。
タブレットモードにおけるスタイラスサポート(「インキング」)が追加されたことで、ふと思いついたことをペンで書類に記入したり、形式張らずに自由にメモを取ったりする機会も広がる。
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