台湾の携帯端末メーカーHTCは、特許2件が侵害されたとしてAppleを反訴した。この特許2件は、明らかにHTCがAppleとの特許争いにおける戦力強化を狙って、先ごろHewlett-Packard(HP)から取得したもの。
HTCは米国時間7月17日、フロリダ州南部地区連邦地方裁判所に特許侵害で2件の反訴を申し立てた。HTCが2011年12月にHPより取得したネットワークのサービスおよび管理に関する特許を、広範にわたるApple製品が侵害していると主張している。
FOSS Patentsの報道によると、HTCの反訴状に書かれた2件の特許は以下の通り。
HTCは、HPが2002年に出願したこの特許を複数のApple製品が侵害していると主張。「PC(『Mac Pro』『MacBook Pro』『MacBook Air』『iMac』『Mac mini』など)、モバイル通信機器(『iPhone』『iPhone 3G』『iPhone 3GS』『iPhone 4』『iPhone 4S』など)、およびモバイルコンピューティング機器(『iPod touch』『iPad』『iPad 2』『新しいiPad』など)が含まれるが、これらに限定されない」としている。
HPは2009年にElectronic Data Systemsからこの特許を取得し、2011年12月に上記の特許とともにHTCに売却した。HTCは「Apple Remote Desktop」と「Apple Profile Management」、および関連する製品やサービスがこの特許を侵害していると主張している。
この訴訟は2010年、Motorola MobilityがAppleを提訴し、Appleの一連の対応のうち6件の反訴がHTCにも向けられていたことから始まった。HTC製携帯端末の米国での販売禁止を求めるAppleと裁判で戦うため、HTCは特許ポートフォリオの強化に躍起になって取り組んできた。
Appleは最近、HTCとの別の訴訟で勝利を収めている。この件では、HTCはGoogleから貸与された5件の特許を主張したが、判事はこれを却下。米国際貿易委員会(ITC)への申し立てに記載されたこれらの特許は2011年夏にHTCに貸与されており、直接関与することなく「Android」搭載端末メーカーを支援する狙いがあったことは明らかだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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