新たな報道によると、Appleは米国時間7月25日に「OS X Mountain Lion」のリリースを計画している可能性があるという。
9to5Macが情報筋の話として伝えたところによると、Appleは直営小売店の一部従業員に対し、7月24日に「夜通し」の勤務を予定しておくよう通達したという。夜通しの勤務は、Appleの直営小売店に何か新しいものが届くことを示す重要なサインとなっている。つまり、従業員が店舗の営業時間外に勤務して、翌日の新製品発売に向けた準備作業を行うわけだ。通常、これは「Mac」「iPhone」「iPad」のいずれかの発売を意味するが、それ以外の製品の場合もある。
情報筋の話が事実なら、今回はその製品がMountain Lionということになる。
Appleはかねて7月にMountain Lionをリリースすると述べており、先ごろには同OSのゴールデンマスター版が公開となっている。つまり、開発が終了してリリース準備が整ったということだ。それでも腑に落ちないのが、既存のMacユーザーはデジタルダウンロードを通じてMountain Lionを入手できるというのに、なぜ店舗に徹夜作業をさせる必要があるのか、という点だ。Appleでは同OS搭載のハードウェアをリリースする予定はなく、9to5Macが指摘するように、店舗では「数人のスタッフがすべてのMacにマスターイメージをインストールして回る」だけで済む話で、徹夜作業は不要に思える。
徹夜作業がある程度の裏付けになるという以外に、9to5Macが7月25日リリースの根拠として挙げているのは、Appleが7月24日に第3四半期決算の電話会見を予定している点だ。同社は2011年の7月19日に決算発表の電話会見を行った際、翌7月20日に「OS X Lion」をリリースすることを明らかにした。9to5Macは、AppleがMountain Lionでも同じシナリオを計画しているとみている。
正式リリースがいつになるかはともかく、Mountain Lionは「Notification Center」や「Messages」などを含む200以上の新機能を搭載する。同OSへのアップグレードは19.99ドル(1700円)で提供される。
米CNETでは9to5Macの記事についてAppleにコメントを求めているが、本稿掲載時点で新たな情報は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」