バッテリ寿命であるが、GoogleはHDビデオの再生が9時間行えると主張している。筆者が通常の使い方で丸1日使用してみたところ、Kindle Fireと同じくらいのスピードでバッテリが消耗するようである。ただ、CNET Labsがバッテリ寿命に関する詳細なテストを実施するまで公式な数値の発表はお預けとすることにしよう。
ウェブ閲覧の速度について言えば、「Samsung Galaxy Tab 2 7.0」と同程度であり、平均的にはKindle Fireよりも高速であった。また、アプリのダウンロード速度はSamsung Galaxy Tab 2 7.0とほぼ同じであった。ちなみに218Mバイトある「Deer Hunter Reloaded」のダウンロード時間は122秒であった。この値は、閉じたネットワークに接続されているルータから約5フィート(約1.5m)離れたところにタブレットを置き、3回測定した結果を平均したものである。
タブレットの背面下部にはスリット状のスピーカー開口部が設けられている。そこから出てくるサウンドは、ボリュームを最大にしてもひずむことなく、極めて明瞭で質感のあるものとなっている。なお、スピーカーを使用する際には、タブレットを平らな台の上に置き、背面をその表面にぴったりと接触させておくことをお勧めする。こうすることで、タブレットを置いた台の表面で音が反射し、品質の良いサウンドが生み出されるわけだ。筆者はオーディオマニアではないものの、その音質はタブレットのサイズを考え合わせると感嘆に値するものがある。
Amazon Kindle Fire | Samsung Galaxy Tab 2 7.0 | Nexus 7 | |
---|---|---|---|
「Deer Hunter Reloaded」のダウンロード速度(秒) | 474 | 120 | 122 |
Nexus 7の画面表示は美しく、応答性も申し分ない。また、このタブレット自体の出来も素晴らしく、ゲームや映画でそのパフォーマンスの高さを存分に発揮してくれる。拡張ストレージ用のスロットがなく、背面カメラが搭載されていないのは残念だが、200ドルという低価格(これは8Gバイトモデルの価格であり、16Gバイトモデルは250ドル)を考えると仕方がないことであろう。
Googleは幸先の良いスタートを切ったと言えるだろう。Nuxus 7の仕様は期待以上であり、Android 4.1は柔軟性を維持しながらもシンプルな感じにまとめられており、Google PlayでTV番組や映画の販売が開始されたのも歓迎すべきことだ。Nexus 7が7インチタブレットの中で最高の製品であることは明らかであるが、Kindle Fireの所有者はまだ、一歩先を行くエコシステムとより多くのビデオコンテンツに恵まれている。これはAmazon Primeの会員にとって特に当てはまることだ。
Nexus 7がiPadキラーとなるには、世界規模でのアプリサポートが必要となるだろう。しかもそれは始まりでしかない。Nexus 7はiPadキラーではないものの、それこそがライバルの多いタブレット市場に踏み出す第一歩となるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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