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グーグル初の自社ブランドタブレット、「Nexus 7」の第一印象 - (page 3)

CNET News staff  翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2012年07月17日 07時30分
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Android 4.1は筆者のタイピングのまずさを認識させてくれた

 Android 4.1では、ソフトウェアキーボードの精度向上が図られている。そのことを聞いていた筆者は、Nexus 7を入手したらすぐにその精度向上ぶりをテストしてみようと思っていた。筆者は「iPhone 4」でのテキスト入力時、あるいはさまざまなタブレットでソフトウェアキーボード精度のテストを行う時でさえ、数多くのタイプミスをしでかしてしまう。つまり、筆者のタイピングスキルはその程度のものということだ。しかし、Nexus 7でGoogleアカウントにログインする際、筆者は1度のタイプミスもすることなく迅速に入力することができた。

 それでもしばらくNexus 7を使っているとタイプミス(もちろん、その数はかなり多い)が目立つようになってきた。それらのミスはほとんどが筆者自身の非によるものであり、指の位置が誤検出されたというケースはないように感じられた。これだけで精度が完璧だと主張するつもりはないが、筆者が過去にAndroidタブレットで経験していたようなことは改善されていると言えるだろう。

Siriアス、、、いやシリアスな音声認識

 Nexus 7にはAppleの「Siri」のような音声認識アプリが搭載されており、音声で指示するだけでウェブの検索が行えるようになっている。ただ、これはSiriのようなアシスタントではない。あなたのために会議のスケジューリングを行ってくれるわけではないし、退社時に妻に電話を入れておくよう知らせてくれるわけでもない。しかし、「オークランド・アスレチックスの今日のスタメンは?」といった質問を認識し、音声による回答を返すとともに、直近の試合結果をグラフィックで表示してくれるのだ。また「どこでピザを食べられるかな?」という質問に対して、ピザをメニューに載せている近所のレストランを一覧表示した状態のGoogle Mapsを返してくれるわけである。ちなみに「iPhone 4S」に搭載されているSiriの現在のバージョンでは、食べ物についての質問には答えてくれるものの、スポーツについては期待通りの答えを返してくれない。

 また「〜の写真を見せてくれ」といった指示に対しては、条件に適合する写真が迅速に一覧表示される。単語の定義についても迅速に応答される。しかしこの機能もまた、Wi-Fi接続のタブレットよりも、携帯電話に搭載されている方がより便利なものだと言えるだろう。

ハードウェアの特長

 Nexus 7には、最近のAndroidタブレットでよく見かけるようになった、クアッドコアでGPUを12コア搭載した「Tegra 3」(1.3GHz駆動)が採用されている。また、1GバイトのDDR2 SDRAMも搭載されている。なお、ASUSの「Transformer Pad TF300」には、より高速なDDR3 SDRAMが搭載されている。Nexus 7ではさらに、Wi-Fi(802.11 b/g/n)とBluetoothがサポートされており、ジャイロセンサや加速度計、GPSのほか、Googleの近距離無線通信(NFC)技術である「Android Beam」も搭載されている。

Nexus 7でAndroid Beamが動作するのは右上の隅のみ
Nexus 7でAndroid Beamが動作するのは右上の隅のみである。残念だ!

 ただ、Android Beamを使ってウェブページや地図、ファイルを送信することはできるものの、アプリの送信は行えない。そして、この機能を使うには、Android Beamをサポートしている2台のデバイスを背中合わせに接触させることになる(Nexus 7の場合にはタブレットの右上隅を接触させる必要がある)。これで通信が行われるわけだ。なお、ウェブページや地図は高速にやり取りできるものの、画像やより大きなファイルは明らかに時間がかかる処理となる。

パフォーマンス

 Nexus 7にはIPS方式の液晶ディスプレイが採用されており、その視野角はKindle Fireよりも広く、また10インチディスプレイを搭載した一部のアンドロイドタブレットよりも広いものとなっている。また、7インチのディスプレイ上で1280×800ピクセルという高解像度を実現したことで、よく見かけるほとんどの7インチディスプレイよりもテキストやグラフィックスの表示がシャープなものとなっている。

 画面はタップやスワイプに対して敏感に反応するものの、スワイプが正しく認識されなかったこともある点を考えると、もう少し感度の調整が必要なのかもしれない。

テスト項目 Google Nexus 7 Samsung Galaxy Tab 2 7.0 Samsung Galaxy Tab 7.7 Amazon Kindle Fire
輝度(最大) 288cd/m2 379cd/m2 110cd/m2 424cd/m2
輝度(デフォルト) 190cd/m2 150cd/m2 51cd/m2 147cd/m2
黒(最大輝度) 0.28cd/m2 0.31cd/m2 0.0049cd/m2 0.45cd/m2
黒(デフォルト輝度) 0.18cd/m2 0.12cd/m2 0.0049cd/m2 0.15cd/m2
コントラスト比(最大) 1,055:1 1,250:1 22,449:1 980:1
コントラスト比(デフォルト) 1,028:1 1,222:1 10,408:1 963:1

 「Riptide GP」はスムーズに動作し、もちろんTegra 3ならではの水しぶきエフェクトもちゃんと再現されている。しかし最大解像度が必要となる際にはフレームレートが低下する。「Grand Theft Auto iii」と「Max Payne Mobile」についてはいずれも、Transformer Pad InfinityやiPad並みとまではいかないまでも、その他のタブレットと同じくらいスムーズに動作する。

 とは言うものの、筆者はTegra 3がその成否を分ける段階に到達していると感じている。というのも、リリースされてから6カ月経っているものの、いまだにそのクアッドコアアーキテクチャを活かした独自のキラーゲームが登場していないのである。iPadの「Infinity Blade」は気軽に遊べ、病みつきになり、iPadに搭載されているGPUの能力を引き出した華麗なビジュアルが売りとなっており、何よりもプレイするのが楽しい。少なくともしばらくの間、この評価は変わらないだろう。Tegra 3が一時的なものとならないようにするには、「Infinity Blade」に相当するタイトル(実際には、複数タイトルあることが望ましい)が必要なのだ。

Tegra 3には、そのアーキテクチャを活かした独自のゲームがもっと必要だ
Tegra 3には、そのアーキテクチャを活かした独自の(他からの移植でない)ゲームがもっと必要だ。「Riptide GP」はよくできているが、水しぶきエフェクトを除けばiPad上での方が見栄えも動作も良いように思える。

 そうは言っても、Tegra 3のビデオ性能には目を見張るものがある。Nexus 7で1080pの映画を再生した際の品質は素晴らしく、画面上のピクセルが細かく入り組んでいるところの再現性は特筆に値するだろう。

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