Appleが、電子機器における環境保護の度合いを評価するElectronic Product Environmental Assessment Tool(EPEAT)グループに復帰することになった。
Appleは6月、EPEATからひそかに離脱していた。Appleは今週発表された声明で、同社の製品が依然としてEnergy Star 5.2ガイドラインに準拠するように作られていると説明し、環境への取り組みについての広範な情報を同社ウェブサイトで公開していることを述べていた。
新たに公表された書簡において、Appleを間もなく退職する同社ハードウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントのBob Mansfield氏は、Apple製品がEPEATによる評価を再び受けるようになることを明らかにした。
このところ、多くの忠実なAppleユーザーから、Appleが自社製品をEPEAT評価システムから外したことに失望する声を耳にしている。わたしは、この決定は誤りだと思っている。本日から、Appleの適格製品すべてがEPEATに戻ることになる。
重要なのは、われわれの環境保護に取り組む姿勢に変わりはなく、その姿勢は現在もこれまで通りに強固なものであるということを認識することだ。Appleは、われわれ業界の中で最も環境に責任ある製品を製造している。事実、われわれのエンジニアリングチームは長年にわたり、製品を環境により優しくするため、非常に熱心に取り組んできた。そうした進歩の多くは、EPEATの基準ではまだ測定されない分野にまで及んでいる。
Appleが最初にEPEATからの離脱を表明したことで、ビジネス意識を持つ人々の間では、EPEAT認定製品の発注を一部義務付けられている政府機関やその他の組織において、Apple製品の購入に影響を及ぼすのではないかという懸念が広がった。そのような組織の中にはサンフランシスコ市が含まれており、同市は今週に入って、Appleの方針変更は同社製コンピュータを購入できなくなることを意味すると表明していた。同市職員はその後、全面禁止ではないことを説明していた。
EPEATの最高経営責任者(CEO)Robert Frisbee氏は、同団体のウェブサイトに掲載された声明で、Appleの新たな動きは、双方が「収まるべき場所に収まった」ということだと述べている。
「Appleが製品デザインで革新を推し進める一方で、EPEATは基準の設計で革新を推し進める。EPEATは、急速に変化する業界に遅れをとらないようにするための手段として、自主的な基準、アフターマーケット認証、選択的基準、段階的製品認証の先駆けとなってきた」(Robert Frisbee氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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