いったんコンサルタントという肩書きを得てしまうと、その肩書きをはずすことは難しくなる。筆者がコンピュータについての質問を受けなかった場所など存在していない。筆者はパーティーや親戚の集まり、教会、ジム、レストラン、空港、病院や歯医者(患者として!)など、ありとあらゆる場所でコンピュータの質問を受けた経験がある。また、筆者の車にはコンサルタント会社の名前を記したロゴが描かれているため、信号待ちをしている際に募金活動を行っているボランティアから複雑なコンピュータの質問を受けたこともある。コンサルタントは「オタクさ」を認めるとともに、技術に興味を持っていたり、技術的な疑問を抱えている人たちに対する情熱を培わなければならない。さもなければ、コンサルタントという職業が個人の生活を情け容赦なく踏みにじる辛く、不快なものとしか思えなくなってしまうだろう。
フォローアップが顧客サービスにとって大事だということは誰もが知っていることだ。しかし、コンサルタントにとっては死活問題とも言えるほど重要なのだ。コンサルタントはクライアントのそばにずっと居続けるわけにはいかないため、新しいサーバやデスクトップPC、ノートPC、ルータ、その他のソフトウェアや機器がクライアントの要求通りに動作していることを確認するために定期的に訪問しなければならない。クライアントが、新たなシステムによって提供される新機能を有効にする方法を知らないために、その機能やコンポーネントのことが忘れ去られていると思い込んでいたり、動作しないと信じ切っていることもしばしばある。きっちりフォローアップしようと思えば、現場に立ち寄って実際に目で見て確認するしかない。手っ取り早く電子メールで済ませてしまいたいと思うだろうが、ひょっこりと立ち寄るだけで常にクライアントから歓迎され、また必要とされることを実感できるはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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