米連邦地方裁判所のLucy Koh判事は米国時間6月11日、サムスンの主力スマートフォンである「GALAXY S III」の米国での販売差し止めの仮処分を求めるAppleに対して、かねてから予定されていた6月21日の審問では採り上げられないことを決定した(PDF)。同判事はそのうえで、21日以降の審問要求を含む、販売差し止め請求を申請するようAppleに求めた。
Koh判事によると今回の決定は、21日の審問で採り上げるべき事項が既に数多くあるためだという。つまり、新たな事項を追加することで、裁判所の負担が大きくなりすぎるおそれがあるというわけだ。また、Appleとサムスンのいずれも、21日に販売差し止め請求について審議して欲しいとは望んでいないようだという。Koh判事は、Appleとサムスンが先週、「具体的な日程は未定であるものの後日、サムスンのGALAXY S IIIに関する新たな知見とその状況の説明」を実施するよう求める提案を行ってきたと述べている。
Appleは6月5日、GALAXY S IIIの米国での販売差し止めの仮処分申請を行っていた。その時点でAppleは、6月21日の審問で採り上げられることを望んでいた。しかしサムスンはその翌日、「販売差し止めの仮処分を求める申請に新たな製品を追加するには遅すぎる」としてAppleの申請を棄却するよう裁判所に申し立てていた。Koh判事によると、その後両社はGALAXY S IIIの販売差し止め仮処分に関する審問を後日行うという考えを出してきたという。
Koh判事は以前に「Apple対サムスンを裁く判事」になりたいとは思っていないと明言しており、両社に対して、他に複数の案件を抱えていることも指摘していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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