それでもSurfaceには、「BlackBerry PlayBook」やHP 「TouchPad」、あるいは多くのAndroid端末にない強みがある。その強みとは、Fortune 500企業の大半だけでなく、多くの中小企業も既に導入しているWindowsネットワークにすんなりと取り込めるというものである。これにより互換性やセキュリティ、データ保護に関する懸念がずっと少なくなるわけだ。言い換えれば、バックエンドでのIT作業がずっと軽微なものとなり、多くのユーザーにとってよりスムーズな移行が期待できるということなのだ。
しかし、そのこと自体はSurfaceの成功を保証するものではない。Windows 8のインターフェースがiPadのそれと同じくらい使いやすいとユーザーに判断されるかどうかは、まだ分かっていないのである。また、Surface上ではWindowsのフルバージョンが稼働することになるため、スパイウェアやマルウェアといったものが大きな懸念となるかもしれない。さらに、価格もまだ不明である。多くの企業が期待している「Surface for Windows 8 Pro」の価格はウルトラブックと同程度、すなわち800〜1000ドルになるはずだ。
Surfaceに対するあなたの最終的な認識が、ちょっとしたイノベーションを実現し、企業ニーズを満足させる選択肢となるような特徴を有した、iPadの類似品だというのであれば、それでも構わないだろう。とは言うものの多くの企業は、既存のネットワークにすんなりと持ち込め、既存のアプリケーションがそのまま動作するという特長を持つiPad的なデバイスに対して、iPadよりも少しばかり高い金額を支払ってもよいと考えるはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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