「iFiles」は、文書、写真、動画などのファイルやクラウドサービスをまとめて管理できるファイルマネージャ。ファイルの管理機能だけでなく、文書ビューア、テキストエディタ、ボイスレコーダといった機能まで備えており、iFilesだけで仕事ができるほどだ。対応しているクラウドサービスは多く、Dropbox、Sugarsync、Flickr、Facebookなど、ほとんどの有名どころは押さえている。そのため、クラウドサービスのハブとして利用でき、サービスごとに個別のアプリをインストールしなくても済む。iPhoneの画面にたくさんのアイコンを並べる必要がなく、使いたいサービスのアイコンをいちいち探す手間が省けるのはうれしい。
iFilesを起動するとDashboardが表示される。Dashboardには「Home」フォルダがあり、各種クラウドサービスからファイルをダウンロードしたり、カメラロールから写真や動画を読み込んだりするためのデフォルトの場所となる。Dashboardで画面左上の「+」をタップして、クラウドサービスの設定を追加する。また、画面下部の中央にある地球アイコンをタップすると、iFiles内蔵のブラウザが起動する。アプリ内で直接ウェブブラウジングができるほか、ブックマークを保存することもできる。
ファイルを長押しすると、ポップアップメニューが表示される。ファイルの種類によって表示されるメニューは異なるが、クラウドサービス上のファイルでDownloadを選択すれば、Homeフォルダ内の指定のフォルダにファイルをダウンロードできる。また、Homeフォルダ内のファイルを選択して、Uploadをタップすると、アップロード先のサービスを選択できる。Open Inを選択すれば、iPhoneにインストールされている別のアプリを使ってファイルを開くことが可能。ZIPではファイルの圧縮、MoveでiFiles内の他のフォルダにファイルを移動できる。クラウド上のファイルの名前を変更したり、添付ファイルとしてメールで送信したりすることもでき、まさに至れり尽くせりだ。
さらに、フォルダ内で「+」ボタンをタップすると、フォルダに追加可能なファイルを直接作成できる。テキストファイルの作成、写真または動画の撮影のほか、音声の録音もでき、保存したファイルを各種クラウドサービスにアップロードすることも簡単だ。
Wi-FiまたはBluetoothを経由して、デバイス間でファイルを共有できる点も見逃せない。たとえば、iPhoneとiPadの両方にiFilesをインストールしておけば、Wi-FiまたはBluetoothを使って直接ファイルをやり取りできるのだ。iPhoneで撮影した写真をiPadに転送して編集する、といったことが簡単にできる。さらに、Wi-Fiを利用してiFilesとパソコンとを接続し、ファイルを転送する機能も備わっているため、クラウドサービスを利用しなくてもファイルをiPhoneに入れて持ち運ぶことが可能だ。インストールしておけば、いざという時に安心だ。
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