Reno Gazette-Journalによると、Appleはネバダ州北部に今後10年間で10億ドルを投資する計画の一環として、データセンターの建設を予定しているという。
同地の自治体は、米国時間6月26~27日にかけて、この計画を検討する予定である。なお、税控除に関する承認も必要となるものの、建設は早ければ8月にも開始される予定だ。Appleが計画している新たな施設には、リノのビジネス街に建設を予定しているビジネスセンターや購買センターのほか、同社のクラウドコンピューティングサービスのホスティングを行うためにスパークス東部に建設を予定しているデータセンターが含まれている。なお、これらの施設に投資することで、Appleは今後10年間で8700万ドルの税控除を市当局と郡当局、州政府から受けることになる。
ネバダ州経済開発局の責任者であるSteve Hill氏がReno Gazette-Journalに語ったところによると、Appleがリノを選んだ理由として、同社が施設を分散させたいと考えているという点と、オレゴン州に建設予定のデータセンターよりもリノの方がApple本社に近いという点が挙げられるという。なお、リノはAppleの本社があるクパチーノから車で4時間のところにある。またAppleは、ノースカロライナ州メイデンにもデータセンターを保有しており、同センターが使用するエネルギーを2012年末までに100%再生エネルギーにする予定にしている。
税控除(そのうちの82%が地方政府によるもの)を受けることで、Appleは税金の支払いを79%削減できる。
経済的に低迷している同地域は、Appleによってもたらされる経済効果に期待しているはずだ。地方政府は、今回の計画が実行に移されることで、今後10年間でAppleから約1600万ドルの税収が得られると期待している。また、同地域でAppleの施設が運営されることによって、推定3億4300万ドルの経済効果が生み出され、データセンターで最高41人分のフルタイムの雇用が期待でき、200人分の契約社員の雇用が確保できるはずだという。さらに、実際の建設作業によって建設業界には580人分の雇用が生み出され、同地域に1億300万ドルの経済効果がもたらされると推定されているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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