グーグル、「Google I/O」カンファレンス用のライブブログツールを提供

Rafe Needleman (CNET News) 翻訳校正: 編集部2012年06月26日 11時29分

 GoogleはGoogle I/Oカンファレンスでのニュースを可能な限り広範に伝えようとしている。同社関係者は筆者に対し、米国時間6月27日と28日に予定されている基調講演で「あの魔法のような感覚はより大きく、より良くなるだろう」と話した。そして、できるだけ多くの人がその「魔法」をウェブに反映しようという気になるように、同社は同カンファレンスからのライブ動画ストリームも含む、新しくてシンプルな、埋め込み可能のライブブログツールも公開する。

 「I/O Live」と呼ばれるこの新ツールは、テキスト入力を「Google+」に依存している。Google+アカウント上で投稿したものが、同ウィジェット上に表示される。ほかのテキスト入力方法はない。

 基調講演の動画のみをブログに掲載したい場合は、ライブブログを無効にすることができる。しかし、動画を無効にして、テキストだけを掲載することはできない。

 実際のところ、I/O Liveは厳密な意味での汎用的なライブブロギングツールではない。同ツールが埋め込む動画は、I/Oストリーム上のGoogleの動画のみだ。また、「Scribble Live」や「CoverItLive」のようなライブブログツールでは、ブログを閲覧しているユーザーがブログ執筆者にコメントを返すことができるが、I/O Liveにその機能はない。

 Googleはこのツールによって、ユーザーがGoogleの独自サービス上でGoogle I/Oを話題にするように仕向けようとしているように思える。ユーザーが基調講演についてTwitterで実況する代わりに、ライブブログでそれを伝えることをGoogleは望んでいる。そして、ユーザーがライブブログをTwitterなどの別のサービス上で宣伝したいと考えても、それは問題ない。

 もしかすると、このツールは、Googleのブロギングサービスを補完する同社独自の正式なライブブログプラットフォームのローンチに向けたテストなのかもしれない。しかし、Google+のようなソーシャルプラットフォームを公開製品向けの入力システムとして使うのは、かなり奇妙な感じがする。Googleが「Blogger」と共存するライブブログツールを本当にローンチするのなら、筆者はもっと強力で、焦点を絞ったオーサリング環境を期待する。すべてのものがGoogle+のふるいをとおしてまで出版されるとは限らない。


提供:Screenshot by Rafe Needleman/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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