以下、6ページにわたるThe New York Timesの記事から、いくつかの断片を紹介する。
調査会社RetailSailsによると、世界に327店舗あるApple Storeは、2011年の1平方フィート(0.093平方メートル)当たりの売上が米小売企業(モバイル以外の業界も含む)でトップであり、2位のTiffanyの2倍だった。
米国で働くAppleの従業員4万3000人のうち約3000人がApple Storeでサービス業界の一員として勤めており、その多くは年収が約2万5000ドル。
小売業の水準で見ると、Appleの賃金は平均を上回る。最低賃金の時給7.25ドルよりもはるかに高く、Gapよりも高いが、ヨガやスポーツウェアのチェーンであるLululemonの店員の約12ドルと比べるとわずかに低い。
Appleに秘策があるとすればこれだ。Appleは従業員の意識を高めている。より高尚な目的意識があれば金銭に執着しない人が多いということを理解しているのだ。(中略)このような動機付けは重要だ。意欲的な販売員は、高い給料を求めるならApple製品を取り扱う他の米国企業(AT&TやVerizon Wireless)に勤めた方が明らかに多く稼げるからだ。
あまりに多くの人がApple Storeに勤めたがるので、(前小売担当バイスプレジデントの)(Ron)Johnson氏は競争倍率について、Apple Storeに就職するのは母校スタンフォード大学に入学するよりも難しいと豪語していたくらいだ。
研修の始まりは、「温かい歓迎」として知られる。新入社員が部屋に入ると、Appleのマネージャーとトレーナーが立って拍手を贈る。新入社員は最初たいてい戸惑うが、拍手が数分もの間続くと、最終的には拍手の輪に加わる。「拍手で手がヒリヒリするよ」とロードアイランド州プロビデンスで何年も従業員研修を行っているMichael Dow氏は語る。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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