Googleはまだ、「Google+」インターフェースを誰にでも公開する準備はできていないが、重要なパートナーの1社であるFlipboardに公開した。
APIは、サードパーティーソフトウェアがサービスを利用できるようにするものであり、「Google+ API」の公開によってユーザーは、「Flipboard」を使用してGoogle+の投稿を閲覧および公開し、また投稿にコメントを付けることができるようになる。
GoogleのGoogle+担当製品管理バイスプレジデントを務めるBradley Horowitz氏は、ロンドンで開催されたLeWebカンファレンスにおいて今回の動きを発表した。同氏は、Google+に接続されたFlipboardソフトウェアのプロトタイプをAppleの「iPad」上で披露したが、同製品の提供予定時期や、GoogleがGoogle+ APIを他の開発者らに公開する時期については触れなかった。
Googleはいつ、同APIをより広く公開することになるのだろうか?Horowitz氏はそれが当分先であることを示唆した。「ユーザーにとって有効であるとわれわれがわかる方法で実現できるようになったときに」公開する予定だと同氏は述べた。これは、例えば、ユーザーらのGoogle+ストリームがジャンク投稿であふれたりすることのないようにするためである。
披露された簡単なデモでは、ユーザーがある話題から別の話題へとフリップ操作で移動できる仮想的なページで構成されるFlipboardの一般的なインターフェースが示された。あるページには特定のユーザーによるさまざまな写真が表示され、2つめのページにはテキスト形式のコメントが並び、3つめはテキストと大きな写真が組み合わされたページだった。同氏は、Google+にコメントを投稿するための基本的なインターフェースも披露した。
このデモにおける1つの興味深い側面として、Googleは、Google+用のアプリケーションを携帯電話向けにリリースしているにもかかわらず、まだiPad向けには提供していないという点がある。Google+対応のFlipboardソフトウェアは、プロトタイプ版であったにもかかわらず、「iPhone」版を2倍サイズの解像度に拡大したバージョンよりも洗練されているように見えた。もう1つ興味深いのは、Flipboardはこれまで長い間、「iOS」を同アプリケーションの主な対象としてきた経緯があり、Flipboardの「Android」版は開発途上にある点だ。
Horowitz氏は、Google+のタブレットアプリケーションを開発中であることを示唆した。「モバイルにはかなりの投資をしている」と同氏は述べた。そして同氏は、「われわれにとって、モバイル利用は問題とはなっていない。それがわれわれのビジネスモデルに影響を与えるということはない。それは、われわれにとっては良いことである」と付け加え、ライバルであるFacebookに対して、オブラートに包んだ表現で一撃を加えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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