OracleがLodsysを相手取って訴えを起こした。Lodsysは、Appleの「iOS」やGoogleの「Android」などのプラットフォーム向けにアプリケーションを開発するメーカーを相手取って特許侵害訴訟を起こしている企業で、Oracleは同社の特許の無効化を求めている。
GigaOmの報道によると、エンタープライズソフトウェア大手のOracleは先週、テキサス州に本拠を置く特許保有企業Lodsysに対する訴状を、ウィスコンシン州東部地区連邦地裁に提出したという。Oracleは訴状の中で、Lodsysが「Oracleの多くの顧客を繰り返し脅迫」したと主張し、Lodsysは実際には他企業から収入を得る目的以外に技術を利用していないと述べている。
「本件特許に関わる技術は、Lodsysが発明したものではない。Lodsysは本件特許をWebventionという特許不実施主体(NPE)から取得したと主張しており、Oracleの顧客やOracleに対し本件特許のライセンス許諾を受けるよう要求して、ライセンス料を得ようとしている」と訴状には記されている。
Oracleは16ページに及ぶ訴状の中で、Oracle、同社の顧客、およびエンドユーザーは、今回の訴訟で問題となっているLodsysの特許4件をいずれも侵害しておらず、これらの特許は先行技術に基づいて無効にすべきだと主張している。
訴状によると、LodsysはOracleの顧客に対し、Lodsysの特許4件のうち1件または複数が侵害されていると主張する書簡を「2011年初めから」送付しているという。その顧客とは、Epicor、Walgreen、Recreational Equipment Inc.(REI)などの企業で、この3社ともライセンス料の支払いを拒否したため、5月にLodsysから提訴されている。
米CNETはLodsysにコメントを求めているが、回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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