Piper JaffrayのアナリストGene Munster氏によると、Appleは2013年に1500~2000ドルという価格でテレビを発売すると予想されるが、すぐさま業界に革命が引き起こされることはないだろうという。では、どれだけの時間がかかるのかという疑問を抱く人も多いはずだ。
Munster氏は、Apple製テレビの発売当初に提供されるコンテンツは、現在の「Apple TV」セットトップボックスで利用できるものとほとんど変わらないだろうが、5年も経たないうちに、現行のケーブルテレビ局や衛星テレビ局が提供しているサービスモデルを押しのけてデジタルビデオレコーダーのクラウド化を実現し、コンシューマーがチャンネルに縛られることなく自由にコンテンツを選択、利用できるような方向に向かっていくだろうと述べている。
親戚一同が集まる11月の感謝祭の時期にのみ、いつもより少し料金を多く支払うだけでLifetimeやGolf Channelのコンテンツを視聴できるようになり、親戚たちにそれを観せておくことで、自己主張の強い彼らが喧嘩を始めないようにできるとしたらどれほど嬉しいだろうか。
Munster氏は最新のレポートのなかで、Siriの搭載や、サードパーティー製機器との互換性、アプリケーションやゲームの実行が実現されるだろうとも述べている。また同氏は、画面サイズが42~55インチになるだろうと予想している。
Munster氏は大胆にも、Apple製テレビが今後1~2年のうちに発売されるとかなり前から言い続けてきているものの、2011年に発売されるという同氏の予想は外れたため、現時点では2013年前半の発売になると予想している。Apple製テレビの噂は、Worldwide Developers Conference(WWDC)の開幕が米国時間6月11日に控えていることから、またFoxconnがその試験製造を既に開始しているという中国発の(信憑性に疑問符の付く)報道が出たことから、現在特に高まっている。
Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏はD10カンファレンスにおける最近のインタビューにおいて、高解像度テレビ(HDTV)の発売予定に関する噂が高まっている件については回答を避けたものの、テレビは多くのコンシューマーが物足りなさを感じている分野だと述べている。
多くの米国人が1日にテレビを何時間も視聴しているにもかかわらず、テレビに対する不満の声が世の中にあふれているというわけではない。しかしAppleは、われわれが満足して使っていたはずの製品に大きな不満を抱かせるような新製品を世に送り出した実績を持っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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