カリフォルニア州パロスバーデス発--Sean Parker氏は、当地で開催のD10カンファレンスに登場し、「AppleはSpotifyを米国から締め出そうとしたか」という質問に対し、「そのようなことが起きているかもしれない兆候はあった」と述べた。
Parker氏は、「非常に狭い業界だ。しかし、われわれのコアコンピタンスの1つはライセンスフレームワークだ。われわれは常に交渉しているし、絶えず再交渉している。そのプロセスで、いろいろなことが他人の耳に入る。われわれが行っていることをAppleが恐れていた気配がある」と続けた。しかし、それはAppleのビジネスのほんの一部であっただろう、と同氏は付け加えた。
一方、Parker氏はそれより前にインタビューで、ユーザーがオフラインのときや車内にいるときに再生するために楽曲を購入してダウンロードする機能は、Spotifyのビジネスの成長部門だと述べている。
Spotifyの取締役であるParker氏は、同社の最高経営責任者(CEO)を務めるDaniel Ek氏とともに登壇し、優れた音楽サービスに関する基準は、自身が1999年に共同設立したNapsterによって確立されたと述べた。Napsterは使いやすく、豊富なライブラリーを持っていた。「しかし、Spotifyに出会ったとき、それは基準を満たしており、Napsterを越えていると思った」(Parker氏)
Parker氏は、Napsterと不正なファイル共有を振り返りながら、Spotifyについて「われわれは海賊行為と戦っていると言いたい」と語った。
Ek氏はこの点を強調した。同氏は「音楽業界は450億ドルから150億ドルに縮小した」と述べ、「しかし、音楽の消費はこれまでになく高い。5億人もの人々が、音楽ファイルを不正に共有している。これは、取り組むべき巨大なマーケットだ」と続けた。インタビューをしたWalt Mossberg氏によると、Steve Jobs氏も同じことを述べたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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