特にAppleが好きな工場オタクに朗報だ。中国の鄭州に建設されたFoxconnの新工場の内部を撮影した希少な動画がある。この工場では「iPhone」が製造されている。
中国のニュースサイトifeng.comに掲載された4分間のビデオレポートは中国語で字幕がなく、iPhoneの製造や労働環境の詳細についてほとんど触れられていない。しかし、工場の規模がよくわかり、製造中のiPhoneを見るのは興奮する。
ビデオでは、iFengのリポーターがFoxconnの最高経営責任者(CEO)であるTerry Gou氏の案内で製造ラインを見学する。まず、ヘリコプターに乗った映像から始まり、工場の規模を俯瞰できる。The Next Webのレポート翻訳によると、この工場は5.6平方キロメートルと鄭州で最も大きく、11万5000人の労働者のために最大の居住エリアを備えているという。また、Gou氏は、将来の拡張用に工場の周りの荒れ地も確保していると付け加えた。
工場内部の見学は、「iPhone 4S」のディスプレイが作られているところから始まり、次にマザーボードに移動する。The Next Webのビデオからの翻訳によると、「マザーボードエリアでは、1日に1万ユニットが製造される」という。さらに、カメラが組み立てられるクリーンルームへと進む。
ABCの「Nightline」は2月に鄭州工場を訪れているが、製造自体に関する内容よりも、長時間労働、少ない超過勤務手当、劣悪な生活環境を訴える過重労働の従業員をテーマとして取り上げた。
Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は3月、同社のサプライチェーンにおける労働環境の処遇に対する批判に取り組むために、鄭州工場を訪れた。
また、公共ラジオ局の特派員であるRob Schmitz氏は4月、Foxconnの工場を訪れる機会を得ているが、それはAppleの「iPad」が製造されている深セン市の龍華工場であった。同氏は、Appleと中国における同社の製品生産を題材とする独白劇を演じた俳優のMike Daisey氏が行った中国の電子機器工場に関する告発に、ねつ造された部分があることを暴いた人物である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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