故Steve Jobs氏はスタイラスをこきおろしていたが、Appleは触覚フィードバックを備えた「iPen」というアイデアを模索している。
これは、新たに公開された特許出願書類をファンサイトのPatently Appleが伝えたことで明らかになった。AppleのiPenというアイデアには、ユーザーインターフェースを改善するための触覚フィードバックが盛り込まれているようだ。
ユーザーは、スタイラスにかけた圧力の程度に応じて、あるいはスタイラスが画面のリンク上に移動したかどうかによってわずかな振動を感じ、より実際の触覚に近い体験が得られる。この振動は、スタイラスの角度や画面に対する向き、移動速度によっても変化する可能性がある。
さらに、筆やペンを走らせた時と同じような音を出すスピーカーをiPenに搭載する可能性もある。この音はかかった圧力に応じて大きくなったり小さくなったりするのだろう。
スタイラスは「iPad」にとって便利なものだろうが、「iPhone」や「iPod touch」など、他のApple製タッチスクリーン機器でも使えるかもしれない。
Jobs氏がモバイル機器でスタイラスを使うことに批判的だったのはよく知られているが、アプリケーションの中には正確な描画や文字入力のためにスタイラスのようなデバイスを必要とするものがいくつか登場している。「Paper」やAutodeskの「SketchBook」は、指よりもスタイラスを使った方が便利な人気の高い2大アプリだ。さらに、ゲームの分野でもスタイラスが役に立つかもしれない。
もちろん、Appleは自社の製品に採用するとは限らない技術でも特許を出願している。
この特許はもともと2010年第4四半期に出願されたもので、米特許商標局が米国時間5月24日に公開した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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