「われわれの取り組みのすべては、20億人のユーザーを獲得することに向けられている」
これはMark Zuckerberg氏の発言だと思う人もいるかもしれない。アクティブユーザー数が10億人に近づいているFacebookは、次の10億人のユーザーを獲得することに注力しているからだ。しかし、この発言はTwitterの製品担当バイスプレジデントであるSatya Patel氏のもので、Twitterが社内で掲げた目標について説明している。
Twitterの現在のユーザー数は約1億4000万人。1日につき3億4000万件のツイートが投稿されている。少なくとも1カ月に1回はTwitterを利用してくれるユーザーの数を20億人に増やすというのは、短期的な目標ではない。ハッシュタグや@記号が日常生活への浸透を深めていく中でTwitterの成長は加速しており、現在の成長率を踏まえて考えると、Twitterのアクティブユーザー数は8月に2億人に達する可能性が高い。
Twitterのユーザー数が20億人に達する時期について、Patel氏は自身の予測を筆者に話そうとしなかった。20億人というのは、現在世界中でインターネットを利用している人々の総数に近い。ただし、同氏は成功がどのような状態なのかは把握している。同氏は、「世界中のあらゆる人々が起床とともにTwitterをチェックするようになれば、それが成功だ」と述べた。
シリコンバレーでは「可能な限り迅速に大きくなれ」と声高に叫ばれているが、これは技術革新と日和見主義がベンチャーキャピタリズムと出会うほかのあらゆる場所でも同じだ。この信念は、即座に利益を得るための究極の方法ではないかもしれないが、デジタルの分野で大きなシェアを握るチャンスを欲している人々から見れば、多くの先人が歩いた道でもある。Googleは検索、Facebookはソーシャルウェブ、Appleはモバイルデバイス、AmazonはEコマース、そしてMicrosoftはデスクトップの世界で、その道を歩んだ。
20億人のユーザーを引き寄せる道は、この製品を一般の人々にとってさらに取っつきやすいものにすることだ、とPatel氏は述べた。
「Twitterには驚くべきほどの認知度があるが、認知度と、価値を引き出す能力の間にあまりにも大きなギャップがある。われわれは、ユーザーが自分にとって最も重要なものに近づけるように今まで以上にサービスをシンプル化して、情報をより容易に発見できるようにしなければならない」(Patel氏)
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」