Nokiaが、HTC、Research In Motion(RIM)、ViewSonicを相手取り、大規模な法廷闘争に打って出た。
フィンランドの携帯電話メーカーのNokiaは現地時間5月2日、HTCを米国際貿易委員会(ITC)に提訴したほか、米国とドイツの各地で、HTCに加えてRIMとViewSonicを相手に多くの訴訟を起こしたことを明らかにした。Nokiaは、これらの企業が合計45件の特許を侵害したと主張している。
Nokiaは同日付の声明で次のように述べた。「これらの特許によって保護されているNokiaが保有するイノベーションが各社に使われている。その目的はデュアル機能アンテナ、電源管理、マルチモード無線機などのハードウェア機能を利用可能にするとともに、携帯端末におけるアプリケーションストア、マルチタスキング、ナビゲーション、会話型メッセージ表示、動的メニュー、データ暗号化、添付メールの検索といったソフトウェア機能を強化することだ」
Nokiaは、具体的にHTC、RIM、ViewSonicが販売しているどの製品が同社の特許を侵害しているかは明らかにしなかった。しかし同社は、40社以上の企業に特許をライセンス供与していることは指摘しており、これが自社の正当性を主張できる強力な根拠になると考えているようだ。
Nokiaの最高法務責任者(CLO)を務めるLouise Pentland氏は、この日の声明で次のように述べている。「これらの発明の多くはNokia製品の基礎をなすものだ。われわれは、他社が当社の知的財産を尊重し、各社独自のイノベーションを利用して競争することが望ましいと考えているが、今回の措置が示すように、当社の発明の無断使用は容認しない」
米CNETは今回の訴訟についてHTCとRIMにコメントを求めたが、どちらも回答を拒否した。ただし、HTCの広報担当者は同社が「2003年以降、無線に関する重要な特許でNokiaのライセンスを受けている」と付け加えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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