Appleの「iOS」ソフトウェア担当シニアバイスプレジデントを務めるScott Forstall氏は米国時間4月27日、かなりの大金を手に入れた。
Appleのウェブサイトに掲載された米証券取引委員会(SEC)への提出書類によると、Forstall氏は同社株式6万4000株以上を売却し、3870万ドル以上を手に入れたという。今回の売却分は、同氏が保有するApple株式の95%に相当し、これによって同氏の保有株はわずか2988株となった。しかしそれでも決して少額ではない。本稿執筆時点の株価584.40ドルで換算して、保有株は170万ドル以上に相当する。
企業幹部が大量の株式を売却すると、その企業を離れるつもりであることを意味することもあるが、Forstall氏の場合はそれには当てはまらないようだ。これを最初に報じたFortuneが指摘しているように、Forstall氏はまだ、2010年に付与され2014年に権利がすべて確定する制限付き株式10万株を保有している。Appleは2011年、2013年に50%、2016年に残り50%の権利が確定する15万株以上の制限付き株式を付与した。つまり、Forstall氏は、大金を入手したいならば、Appleにとどまることが賢明ということになる。
Forstall氏はスタンフォード大学出身で、Steve Jobs氏が創設した新興企業NeXTにおいて、コア技術開発における主要な役割を果たした。1997年にAppleに加わった後は、「Mac OS X」の開発に従事し、その後iOSを担当するようになった。この数年間は、Forstall氏が将来的にはAppleの最高経営責任者(CEO)になるのではないかとうわさされている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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