Twitterの最高経営責任者(CEO)であるDick Costolo氏は米国時間5月1日、同社が株式を公開する時期についての質問を受けて、「われわれは、そのようなことについて検討する必要性や緊急性があるとは考えていない」と答えた。
1日にニューヨークで開催されたWiredのDisruptive by DesignカンファレンスでライターのSteven Levy氏との会談に応じたCostolo氏は、Twitter事業は極めて順調で、同社は銀行に多額の資金を保有している、と述べた(同社はベンチャーファンドで10億ドル以上を調達している)。「今は資金調達について心配する必要はない」(同氏)。
Costolo氏は、市場が要求するとおりに公開会社を経営したいとは思わないかもしれない、ということも示唆した。同氏は、「私はユーザー体験を犠牲にして、短期的な売上高のために最適化することは絶対にしない。経営が慎重すぎると人々に思われても、私は気にしない。そういう人々はずっと傍観していればいい」と述べた。
「新規株式公開(IPO)を行う好機」はすぐに去ってしまう可能性があり、Twitterはいざ必要となったときに株式市場で資金を調達できなくなるかもしれない、という考え方に対して、Costolo氏は軽蔑の気持ちを表した。「それは愚かで、近視眼的な考え方だ。Googleは自らの望む条件で株式を公開した。素晴らしい事業を展開していれば、自分が望むときにいつでも株式を公開できる。IPOの好機などには左右されない」(同氏)。
Levy氏は、Twitterが年間2億5000万ドルの売上高を達成するために順調なペースで進んでいるかを尋ねるとともに、Costolo氏に対し、売り上げモデル「Promoted Tweets」広告プログラムを拡大する考えはあるか、と質問した。Costolo氏は、「われわれはヒット商品を手に入れたことを確信している」と述べた。
Costolo氏はTwitter製品自体について話し、新規ユーザーをTwitterに「乗船」させることが継続的な課題であることを認めた。ユーザーが利用を開始してすぐの頃は、同プラットフォームの利点を示すのが難しい。そのため、同社は1日午前、新しい#Discovery(見つける)機能を発表した。同氏は、「われわれは、Twitterの既存ユーザーと新規ユーザーの両方に対して、同プラットフォームを極めて単純かつ容易にする必要がある」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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