Amazonは米国時間5月2日、同社の消費者向けデータストレージサービス「Cloud Drive」のデスクトップアプリケーションをリリースした。最近になって提供が開始された「Google Drive」などのクラウドストレージサービスに対する競争力強化を図る。
「Windows Vista」「Windows 7」「Mac OS 10.6」「Mac OS 10.7」を対象とする新しいデスクトップアプリケーションでは、ローカルハードドライブにファイルを転送するのと同様なドラッグアンドドロップによる操作が可能となっている。
2011年に提供開始されたCloud Driveではまず、5Gバイトのストレージが無料でユーザーに提供される。この容量で、音楽ならば約1000曲、写真ならば約2000枚を保存することができる。それ以上のディスク容量については、容量に応じて年間20〜100ドルの料金で提供されており、最大で1000Gバイトの容量が使用可能である。
同サービスには、最大8台の端末でアクセス可能で、Amazonで購入して保存した音楽ファイルは、使用ストレージ容量に加算されない。
Googleは先週、ファイルをオンラインで保存および共有するための類似のサービスGoogle Driveを提供開始した。こちらも無料提供容量は5Gバイトで、人気の高いサービスである「Dropbox」よりも低い価格設定となっている。デスクトップアプリケーションの提供によって、AmazonのCloud Driveは使い勝手が若干向上しており、また、ブラウザベース版よりもコンピュータとの統合性が高くなっている。
消費者向けのAmazon Cloud Driveは、同社が開発者向けに提供する従量課金制のクラウドコンピューティングおよびストレージサービス「Amazon Web Services」を補完するものである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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