Oracleが、Googleとの裁判の最初の審議で米国時間4月30日午前、最終弁論を行った。Googleは、Sun Microsystems、そして現在はOracleの知的財産を「Android」に使用したことについて言い訳している、というのがその主旨だった。
Oracleの弁護士Michael Jacobs氏はまず、「これは、非常に重要なビジネス上の問題について大規模企業同士が係争している裁判である」と陪審員に述べ、続いて弁論を始めた。その中で挙げられた数値は時に、コードの行数と金額のどちらを指しているのかがあいまいだった。
それはともかくJacobs氏は、ここで回答が求められているのは、企業が他の企業の知的財産を許可なく使用してもよいのかという簡単な質問1つだけであると主張した。
「この日が来ることをGoogle幹部らが知っていたことを示す電子メールを次々と目にすることになるだろう」(Jacobs氏)
Jacobs氏はAPIの作成を音楽の作曲になぞらえ、APIの設計には非常に高度な専門知識と膨大な時間が必要であると述べた。
Jacobs氏は、Googleは安易な道を選び、現在は、この裁判から逃れるための策として、著作権保護されている素材を別の新しい目的に使用することを許可する、フェアユースの原理を適用しようとしていると主張した。
Googleは37件のJava APIパッケージを変更することなく、JavaのコアライブラリからAndroidのコアライブラリにただ複製しただけだとJacobs氏は主張した。Jacobs氏は、「Googleによる複製行為は広範にわたる」と述べ、その範囲の内訳として400のクラス、4500のメソッド、7000の宣言を挙げ、仕様に関する印刷ページの約1万1000ページ分に相当すると述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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