ウォール街の一部と、Microsoftの一部の株主からは(どうやら一部の同社幹部からも)、検索エンジン「Bing」の売却を求める声が何度も上がっている。
Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏は、この考えに断固反対しているようだ。Microsoftの公式的な姿勢は、Bingは「会社にとって極めて戦略的な資産」であり、「すべての製品群で活用できる」利点がある、というものだ。
だが、非公式にはMicrosoftの主要な交渉担当者たちの一部が、BingをFacebookに売却することを、とりうる戦略の1つとして提案してきたようだ。これを伝えたのは米国時間4月23日のThe New York Timesの記事で、MicrosoftがAOLから買い取り、現在、Facebookに売却しようとしている特許に絡んで、MicrosoftとFacebookが最近手を組んでいることに関連して書かれている。
MicrosoftとFacebookの間で名前の分かっていない関係者が行った「Bing売却」に関する話し合いが、どの程度真剣なものだったのかは不明だ。The New York Timesが報じた情報筋の話は以下の通り。
Microsoftの一部の幹部は、インターネット市場にもっと集中している会社の方がGoogleに対してさらに有効な挑戦ができると考えてBing売却を支持してきたと、2社の話し合いに通じている関係者数人が、匿名を条件に、内部で行われた討議について明らかにした。
1年以上前にMicrosoftの幹部が、Bing買収に関心があるか確認するためにFacebookに探りを入れたが、この動きはMicrosoftのCEOであるBallmer氏が正式に認めたものではなかった、と関係者の1人は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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