オンライン企業AOLは米国時間4月9日、同社が保有する800件の特許とそれに関連する特許出願をMicrosoftに売却する契約を締結したと発表した。これに加えてMicrosoftは、AOLが保有する特許に対する非排他的ライセンスも取得する。Microsoftは、この契約に伴って10億5600万ドルを現金で支払う予定である。
この契約の成立後、AOLが保有する広告や検索などの技術に関連する特許および特許出願は300件となる。同社は、Microsoftに売却する特許を使用するためのライセンスに署名することにも同意している。
Microsoftにとっては、10億ドルを費やして特許を購入することの利点は明白である。同社は、宿敵Googleと争うには、同社独自の技術に組み込んだり競合他社にライセンス提供したりするための特許がより多く必要であることを認識している。
10億ドルとはいえ、これは安い買い物だったかもしれない。Microsoftがウェブ上における同社勢力を拡大しようと、買収するオンライン企業を物色していることは誰もが知っている事実だ。その最大の候補がYahooである。AOLの事業における最も重要な要素であるに違いない同社特許を取得することにより、Microsoftは、あと数十億ドルはかかるであろうAOL全社の買収を回避することができている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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