Bloombergによると、ストリーミング音楽サービスのSpotifyは、Pandoraのライバルになるかもしれないオンラインラジオサービスを構築している可能性があるという。
Bloombergは「状況に詳しい2人の人物」の話として、新サービスは2012年中にローンチされる予定で、広告収入モデルを採用する見通しだと伝えた。同情報筋によれば、Spotifyはその新サービスについて、コンテンツパートナーへの通知を開始したところだという。
現行のSpotifyは、ユーザーのローカルに保存された音楽ライブラリへのアクセスや、オンラインの音楽を検索および再生できる機能を提供するダウンロード可能なアプリケーションとして動作する。ユーザーはローカルにある楽曲とオンラインにある楽曲の両方を含むプレイリストを作成することもできる。Spotifyにはラジオアプリも含まれているが、同アプリはPandoraに匹敵する水準のコントロールやカスタマイズ機能は備えていない。
Bloombergによると、新サービスが実際に登場した場合、それはオンラインラジオとして機能するという点で、よりPandoraに近い挙動をするようになるという。オンラインラジオはロイヤリティ料率が比較的安いので、運営コストも安くなるという。Pandoraは、ユーザーがロックやジャズ、クラシック、モータウン、コメディといった特定のジャンルに基づいて独自のオンラインラジオ局を簡単に作成できる機能を提供する。
オンラインラジオサービスはSpotifyに2つの恩恵をもたらすだろう。有料プランにアップグレードするかもしれないユーザーをより多く引き込める可能性と、これまで同サービスに音楽を提供することを拒んできたThe Beatlesのようなアーティストを獲得できることだ。
Spotifyは同サービスの拡大に精力的に取り組んでいる。同社は2011年に1億ドルのベンチャーキャピタル資金を獲得し、McDonaldsやAT&T、Coca-Colaなどの広告主と契約を締結してきた。
同社はこれまでのところ、オンラインラジオサービスの計画について口を閉ざしており、Bloombergに対して「現時点で発表することは何もない」と述べている。Spotify関係者は米国時間4月26日、米CNETに対し、「それに付け加えることは何もない」と話した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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