GoogleのブラウザベースのOSである「Chrome OS」ではこれまで、全画面モードでしかページを表示することができなかった。しかし、デベロッパービルドでリリースされた「Chrome OS 19.0.1048.17」で初提供された新しいウィンドウマネージャによって、この状況に変化がもたらされた。
Chromeインターフェースを統括するBen Goodger氏によると、今回の新インターフェースは、「Aura」と「Ash」という2つのChrome OSプロジェクトから誕生したという。Auraは、ハードウェアアクセラレートされたグラフィックスエンジンを提供し、Ashは、その上で動作してウィンドウそのものを制御する。
今回のアップデートによって、以下のようないくつかの機能が追加された。
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デスクトップ画面の背景上に、より小さなブラウザウィンドウを表示できるようになった。それぞれのウィンドウにはそれぞれ独自のタブが並ぶ。縮小表示したウィンドウは従来型のウィンドウのように重ねて表示することができ、最上部のタブストリップは半透明で、下に存在するウィンドウが少し見えるようになっている。
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ウィンドウが縮小表示される場合には、「Mac OS X」のドックや「Windows」のタスクバーのようなショートカットのリストが画面最下部に横長に表示される。タスクバーには、これまでは右上隅に表示されていた時計やバッテリ状態アイコンなどのステータス項目も含まれている。このタスクバーは、ブラウザウィンドウが最大化されると消えるが、マウスポインタを画面最下部に移動させると再表示される。
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ブラウザタブをタブストリップから取り出すことが可能で、これによって、そのウィンドウを画面上の新しい位置にドラッグしたり、別のウィンドウのタブストリップに入れたりすることができる。各ウィンドウの右上には、最大化と縮小表示を切り替えるための矩形がある。ウィンドウの任意の辺をドラッグすることによってウィンドウのサイズを変更できるが、これはWindowsでは以前から採用されている機能で、Mac OS Xにおいても「Lion」から採用されている。
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タスクバーの中のアイコンをクリックすると、OS Xの「Launchpad」や「Android」のアプリケーションボタンのように、インストール済みのアプリケーションとブックマークのアイコンがグリッド状に並んで表示される。これらは、Chrome OSの「New Tab」ページに表示される項目と同じものである。「New Tab」ボタンをクリックするかCtrl-Tを入力すると、New Tabページに頻繁に使用されるページが表示される。
Chrome OSの新インターフェース
提供:screenshot by Stephen Shankland/CNET
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。