中国における「iPhone」および「iPad」の利用台数は、2011年末時点で2100万台以上にのぼるという。この数字は、モバイル調査会社Flurry Analyticsと中国の調査会社Umengのデータを分析した結果として、調査会社Stenvall Skoeld & Co.が明らかにしたものだ。
利用台数は今後も増え続けるとみられる。
Stenvallの分析結果としてThe Apple Blogが報じたところによると、北京在住者の9人に1人、上海在住者の11人に1人が現在iPhoneまたはiPadを所有しているという。北京と上海は中国の富裕層の大半が集まる都市であり、またAppleは常にハイエンドなブランドとして地位を確立している。
なお、Appleの最新版iPadは中国でまだ正式発売されていないため、これらの数字は最新版登場以前のものということになる。
米国において、Appleはそのブランド認知をうまく利用し、競争力ある価格設定によって幅広い所得者層に製品をアピールすることに成功している。旧モデルの「iPhone 3GS」(AT&Tとの契約で無料に)や「iPhone 4」(VerizonまたはAT&Tとの契約で99ドルに)を提供することにより、Appleはそれまでの製品で獲得した「高級ブランド」イメージを越えた成長を遂げている。
Appleが中国でも同様の手法を採った場合、同社の市場シェアは富裕層の少ない内陸部の地域にも拡大することが予想される。Appleは現在、中国の大手無線通信事業者3社のうち2社と契約を結んでいる。しかし、残る1社のChina Mobile(中国移動通信)の顧客が、中国の無線通信サービス利用者の約70%を占める。
China Mobileとの契約が成立すれば、中国の無線通信サービス利用者の大半がAppleの「iOS」搭載端末を利用可能になるため、Appleの成長がいっそう加速することは間違いない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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