ドイツのマンハイム地方裁判所のAndreas Voss判事は現地時間3月2日、Appleとサムスンの間で争われていた2件の訴訟を棄却した。この件を最初に報じたReutersによると、棄却されたうちの1件は、スライド式ロック解除機能に関する特許をサムスンが侵害したというAppleの訴えだという。FOSS PatentsのFlorian Mueller氏は、Voss判事が、3G/UMTS無線通信機能をめぐってサムスンがAppleに対して起こした特許訴訟も棄却したと報じている。
だが、これらの訴訟にまもなくけりがつくと考えて大喜びするのは禁物だ。サムスンは2日、同裁判所が訴えを退けたことに不満であり、カールスルーエ上級地方裁判所に控訴すると声明で述べている。
ドイツはこの1年間、訴訟合戦の舞台となっており、Apple、サムスン、Motorolaをはじめとして、ほぼすべての大手携帯端末メーカーが同国で訴訟を起こしている。これまでに原告の望み通りの結果に終わった訴訟はほとんどないが、Appleはサムスンに対する数件の訴訟で勝訴している。注目すべき勝利の1つは、Appleがサムスンの「GALAXY Tab 10.1」に対する販売差し止め命令を勝ち取った2011年の訴訟だ。
だが、サムスンが修正版タブレット「GALAXY Tab 10.1n」を発売したため、この勝利は一時的なものに終わった。Appleは、修正版も同社が保有する特許を侵害していると主張しているが、ドイツ国内ではこの修正版がまだ販売されている。
Appleはあちこちで敗北を喫してきたが、これまでのところ、対サムスン訴訟で大きな敗北は喫していない。Appleがドイツで抱える最大の問題は、同社がMotorola Mobilityが保有する特許を侵害したとの判決に基づいて出された「MobileMe」と「iCloud」のプッシュメールサービスの差し止め命令だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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