Googleは以前、Do Not Track(追跡拒否)機能について、「興味深い」があまりに漠然としていると述べていた。だが、今では行動追跡広告ターゲティングを遮断する技術も使用に耐えるほど成熟したと述べている。
Googleは、ウェブブラウザ「Google Chrome」にDo Not Track機能を組み込むことを受け入れた。ユーザーが自らの行動を広告主に観察されたくない場合、Chromeを通じてウェブサイトにそう告げることができる機能だ。
Do Not Track技術はブラウザとサーバ間の通信を変更し、これによってブラウジング行動を広告ターゲティングの基礎データにさせたくないという合図を送ることができる。
MozillaはDo Not Track機能を開発し、ウェブブラウザ「Firefox」に組み込んでいる。その後まもなくMicrosoftが「Internet Explorer」で対応し、Appleは「Safari 5.1」で開発者向けのオプションとして利用できるようにした。また、Operaは公開予定の「Opera 12」に同機能を組み込もうとしている。
そして今回、GoogleもChromeでこれに加わる。
Googleの担当者は米国時間2月23日の声明で、「われわれは、2012年末までに当社のブラウザおよび広告システム全体でDo Not Trackを実装する計画だ」と述べた。
なぜもっと早く実装しなかったのだろうか?これまでDo Not Trackは、Googleにとって十分成熟したアイデアではなかったようだ。
われわれはずっとDo Not Trackのアイデアを興味深いと考えていたが、「追跡」が真に何を意味するかについて広く見解が一致しているようには見えなかった。ユーザーがChromeで、たいした効果がなく、その意味について合意もできていないヘッダを送信できるようにすることに、われわれが責任を負っているとは思わなかった。今では適用範囲が明確になり、今後は業界全体でこうしたヘッダが尊重されることが分かっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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